金融業とは
資金に余裕がある人から資金を必要としている人へ資金を融通することが金融業の役割りであり、手数料や金利、運用益、保険料などから収益をあげています。
金融の種類
金融は2つに分類されており、どの業種も下記のどちらかに当てはまります。
直接金融資金に余裕がある人と、資金を必要としている人の資金調達のやり取りが直接行なわれる仕組みのことをいいます。このやり取りは市場を通じて行なわれます。
証券会社は直接金融の代表的な業種です。
間接金融資金に余裕がある人と、資金を必要としている人との間に調整役として預貯金取扱金融機関が入り、資金調達のやり取りが間接的に行なわれる仕組みのことをいいます。
銀行は間接金融の代表的な業種です。
金融業の業種・銀行業
銀行の主要業務は、下記の3種類です。
預金預金としてお金を預かり、安全に管理、保管します。
融資預け入れられた資金を、必要としている人へ貸し出します。低利子でお金を預かり、高利子で貸し出すことで生まれる利ざやが収益となります。
為替手形や銀行振込、小切手など、現金以外の決済手段の総称です。
為替があることで大金を持ち運ぶ必要が無くなります。・証券業
証券会社の主要業務は下記の4種類です。
委託売買業務顧客の株式の売買の注文を受け、証券取引所へ流す業務。
顧客からは一定の手数料を取ることで収益をあげています。
引受業務発行された債権や株式の一部、または全部を証券会社が引き受ける業務。
引き受けた分を販売できなければ証券会社が責任を持って買い取ります。
募集、売出し業務引受業務で引き受けた証券を個人投資家や機関投資家に販売する業務。
自己売買業務証券会社が自己資金で有価証券を売買する業務。大きな収入源の1つであると同時に、マーケットの活性化という目的もあります。
ただ、相場に影響を与えすぎないように自己売買規準という規制があり、過度な売買は抑えられています。・保険業
保険会社のサービスは下記の2種類です。
死亡保険人の生死に関して、事前に決められた金額を給付する定額給付の保険。
生命保険会社は保険料を資金とし、長期の資産運用をして収益をあげています。
損害保険偶然の事故などによって実際に被った損害分だけの保障される実損てん補の保険。
リスクを確率で考え、数学的な解析により成り立っているビジネス。・貸金業
「金銭の貸付け又は金銭の貸借の媒介で業として行うものをいう」と法律で決められています。
消費者金融をはじめ、信販会社やクレジットカード会社、リース会社なども貸金業登録を受けています。
・その他金融業
信販会社融資、ショッピングクレジット、与信保証などのサービスを提供しています。
クレジットカード会社クレジットカードカードの発行や、加盟店の開拓、審査、管理などをしています。
リース会社ユーザーが希望する設備を購入し、ユーザーにその設備を長期で貸すというサービスです。