このトピックでは、UMEのグループ機能を取り上げて説明します。
概要
グループはユーザの集まりです。
ユーザをグルーピングする基準は要件しだいですが、運用では職務や部署などが利用されることが多いと考えられます。
コンセプトでは、UMEのグループはAsABAPシステムのユーザグループ(SUGRで管理)に相当するものです。
利用目的
グループを使用することにより、各ユーザを所属しているグループ単位で纏めて権限を制御することができます。
階層化
グループは親子関係を持たせることにより、グループの階層を作成することができます。
このようにグループをネスト化することで、たとえば企業の階層を表すことができます。
種類
デフォルトグループ
デフォルトグループ(英:Built-in Group)は、システム実行時にUMEより自動的に生成されます。
3つのデフォルトグループがあります。
- すべてのユーザ
- 匿名ユーザ
- 認証済ユーザ
デフォルトグループは、UMEデータベースにも保存されることがなく、ユーザにより作成や削除、名前変更することができません。
ABAPロールグループ
AsABAPシステムがUMEのデータソースとして使用される場合、ABAPロールは自動的にUMEの同名のABAPロールグループとして読み込まれます。
ABAPロール割当はUMEでユーザからグループへの割当として処理されます。
会社グループ
会社グループ(英:Built-in Company Group)は、会社の設定時にUMEによって生成されます。
会社グループ、UMEデータベースにも保存されることがなく、ユーザにより作成や削除、名前変更することができません。
会社グループ機能を有効化するには、以下のUMEパラメータの値をTrueにする必要があります。
ume.company_groups.enabled = true
なお、どの会社にも所属しないユーザをゲスト会社グループに割り当てることができます。
ゲスト会社グループ機能を有効化するには、以下のUMEパラメータの値をTrueにする必要があります。
ume.guestcompany_groups.enabled = true
UMEグループ
UMEグループは、UME管理機能からユーザにより明示的に作成されるグループです。
UMEグループはUMEのローカルデータベースに保存されます。