UMEは、すべての Java アプリケーションに集中的なユーザ及び権限管理機能を提供し、複数のデータソースからユーザ管理データに対して作業することができます。
UMEのユーザ及び権限管理以下の要素から構成されます。
ユーザ管理権限制御会社機能ユーザ管理AsJavaシステムを利用する個人や他のアプリケーションプログラムは、匿名ユーザを除く、すべてUMEで一意なIDをもって管理されます。
職位や部署など、同じ属性をもつユーザを纏めて権限などを管理できるような仕組みとして、ユーザの集まりを示すグループというコンセプトがサポートされています。
UMEの権限管理の仕組みは、アクションとロールから構成されます。
アクションはどんな処理ができるかという権限を示すものです。
アクションはABAPシステムの権限オブジェクトに相当します、ABAP権限オブジェクトと同じ、アクションもプログラム実装やシステムコンフィグにより定義されるものです。そのため、ユーザからできる作業は割り当てだけです。
アクションをロールに割り当てて、さらにロールをユーザやグループに割り当てることにより、ユーザ毎の権限制御が実現されます。
下記の図でそのイメージを示します。
会社機能を利用すれば、一つのAsJAVAシステムに会社毎の仮想システムを構築して、複数の会社を互いに影響せずに共存させることができます。
実現アーキテクチャUMEのアーキテクチャは以下の階層図で示すことができます。
(source : sap help portal)
UMEのエンジンはライブラリとしてAsJavaのコアに組み込まれています。
SC:SERVERCOREDC:com.sap.security.core.sdaUMEを利用するアプリケーションに統一したAPIはまた別に提供されています。
SC:ENGINEAPIDC:com.sap.security.api.sdaツールユーザ管理など、標準で用意された管理ツールは主に以下のSCで配布されています。
SC:UMEADMINDC:多数ユーザ管理機能標準で用意されたユーザ管理機能はWebUIから利用することができます。
以下はポータルからアクセスした画面のイメージです。
ポータル画面の利用を含めて、ユーザ管理機能のWebUIをアクセスするには、下記のような方法があります。
ポータル画面利用からナビケーションパス:ユーザ管理(User Management)NWA画面から
ナビケーションパス:設定管理(Configuration Management)–セキュリティ(Security)–ID管理(Identity Management)スタートページから
ナビケーションパス:User Management直接URL指定
URL:http://host-ip:host-port/useradminUME設定
UMEはさまざまなパラメータが用意されています。パラメータの値を変更するには、ローカルツールによるオフライン変更とWebUIによるオンライン変更の二つの方式があります。
オンライン変更の場合、パラメータによって、変更後にAsJAVAを再起動する必要があるものとないものが存在します。
オフライン方式はConfigtoolを使用します。以下の図でイメージを示します。
オンライン方式オンライン方式はWebUIを使用します。ポータルからアクセスしたUME設定画面は以下のイメージです。
「Open Expert Mode」ボタンを押下すれば、パラメータ名を指定することによって、全パラメータの値を設定可能になります。
ポータル画面の利用を含めて、UME設定のWebUIをアクセスするには、下記のような方法があります。
ポータル画面利用からナビケーションパス:システム管理(System Management)–システム設定(System Configuration)–UME設定(UME Configuration)NWA画面から
ナビケーションパス:設定管理(Configuration Management)–セキュリティ(Security)–ID管理(Identity Management) –設定(Configuration)ボタン