ネットワークには様々な分類方法があり、このトピックではネットワークの分類を体系的に要約する方法を追求し、議論することを歓迎します。
ここで、まず物理ネットワークとインターネットワークに分けてそれぞれ分類します。
物理ネットワークの分類
物理ネットワークは、OSI 参照モデルの物理層とデータ リンク 層に対応し、規模や被覆するエリアによって、LAN、WAN、GANに分類することができます。
LAN
LAN(Local Area Network)とは、広くても一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークのことです。 LANは官公庁、企業のオフィスや工場なで広く使用されています。ブロードバンドの普及や、ネットワーク製品の充実により、家庭内LANも身近なものになりました。下記の図でその例をそれぞれ一つ取り上げます。
- オフィスLAN
出所:http://ops.fhwa.dot.gov/publications/telecomm_handbook/chapter2_03.htm
- 家庭LAN
WAN
WAN(Wide Area Network)とは、遠く離れた場所とつながったネットワークのことです。
WANは、企業で場所が離れた複数の拠点を繋げなり、インターネットを利用する際にLANをISP(インターネット・サービス・プロバイダ)に接続したりする場合に広く使用されます。 ISP接続には、ダイヤルアップ接続(一般電話、ISDN)、ブロードバンド接続(ADSL、FTTH)、モバイル接続(公衆無線LAN、携帯電話)などがあります。下記の図でWAN接続のイメージを取り上げます。
MAN
MAN(metropolitan area network)は、基本的にはブロードバンドローカルエリアネットワークである大規模ローカルエリアネットワーク(LAN)です。
インターネットワーキング
インターネットワーキングは、インターネット・プロトコル(Internet Protocol)で複数のネットワークを相互に接続し、一体として機能させることまたはそのための手段や技術の総体です。相互に接続されたネットワーク全体は、「インターネットワーク」(internetwork)と呼ばれます。 インターネットワークは、その範囲や管理主体の違いにより、イントラネットやエクストラネット、インターネットの三つに分類することができます。
- イントラネット
イントラネットは、官公庁や企業などの単一管理主体によって管理されているインターネットワークです。一般には外部からアクセスすることができません。 - エクストラネット
エクストラネットは、複数のイントラネットを相互接続したインターネットワークです。 - インターネット
地球上の多数の政府、学界、公共、私用のネットワークを相互接続したインターネットワークです。
アメリカ国防総省のARPAが開発したARPANETが母体となっており、World Wide Web の基盤でもあります、他のインターネットワークと区別するため、欧米では 'I' を大文字にして “Internet” と記されます。