SAP ERP財務会計:コンセプト:自動仕訳処理
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自動仕訳とは、ユーザが手動で仕訳を切ることがなく、システムが伝票の内容から自動的に仕訳データを生成することです。

SAP ERPは、自動仕訳の設定が多いシステムであり、特に販売、購買からは検収処理、入出庫処理、請求処理でカスタマイズされたルールに従って自動仕訳が作成されます。

この自動仕訳の仕組みから、SAP ERPは大福帳システムと呼ばれているわけです。

自動仕訳処理の設定は主にT030標準勘定テーブルで管理されており、その構成要素は以下のものがあります。

  • 内部処理キー
  • 判断基準項目
  • 設定勘定コード

内部処理キー

入出庫処理時の自動仕訳処理は、対象勘定毎に処理を分割することができます、各勘定の転記処理は内部でそれぞれ3桁の内部処理キーにより識別されます。 内部処理キーは、トランザクション/イベントキ-、TEkey、取引キー、勘定キーとも呼ばれることがあります。

内部処理キーは勘定コード設定の基本項目です、内部処理キーを使って、転記明細が生成される勘定が設定されます。 したがって、転記ごとに少なくとも2つの内部処理キー(転記明細ごとに 1 つずつ) が使用されます。

内部処理キーの一覧は、T030A/T030Wテーブルから確認することができます。

処理キー勘定処理詳細説明有
AG1収益 - 代行取引-
AG2販売 - 代行取引-
AG3費用 - 代行取引-
AKO受託品消費による差損益-
AUM在庫転送による差損益-
BO1リベート決済見越し-
BO2リベート決済収益-
BO3引当金差額-
BSD在庫転記-
BSV在庫勘定における変更-
BSX在庫転記
COCその他消耗品の評価-
DEL信用保証-
DIF在庫管理 - 僅少差異-
EIN仕入勘定-
EKG仕入相殺勘定-
FR1運送費消込-
FR2運送費引当-
FR3通関費用消込-
FR4通関費用引当-
FRE仕入運賃勘定-
FRL外注サービス-
FRN外注サービス運送費-
G01G01 < テキストなし >-
G02G02 < テキストなし >-
G04G04 < テキストなし >-
GBB定期記帳の相手勘定入力-
HSC取扱追加手数料の費用/収益-
KBS勘定割当済み購買発注
KDGMM 換算レート差損益-
KDM在庫/購買管理換算レート差損益
KDRMM 換算レート丸め差損益-
KDV下位レベル換算差損益による品目元帳-
KON受託品債務-
KTR購買価格差異相殺入力 (原価対象)-
LKW見越/繰延勘定 (品目元帳)-
PPX事前支払-
PRA償却済 WIP との価格差異-
PRC価格差異 (AVR 価格)-
PRD価格差異
PRG価格差異 (品目元帳、AVR)-
PRK原価対象階層における原価差異-
PRM償却済 WIP との価格差異 (品目)-
PRP製品原価コレクタ価格差異-
PRQ製品原価コレクタ価格差異 相手勘定入力-
PRV下位レベル価格差異による品目元帳-
PRY品目元帳の価格差異-
RAP再評価による費用/収益-
RKALogistics 請求書照合による請求書差額処理-
RUE中立引当金-
TXO振替転記に関するブラジルの税-
UMB再評価による損益-
UMD再評価による損益-
UPFその他運搬費-
VST仮払消費税-
WGBWGB < テキストなし >-
WGI出庫インフレーション再評価-
WGR入庫インフレーション再評価-
WPA価格差異からの WIP (内部活動)-
WPM価格差異からの WIP (品目)-
WRX入庫/請求仮勘定
WRY入庫/請求仮勘定 (品目元帳) (旧)-

内部処理キーによって自動勘定設定を処理するプログラムが変わるというイメージでよいです。

判断基準項目

判断基準項目は以下の三つが用意されています。

  • 評価グループコード
  • 勘定修正キー
    このキーは内部処理キーにより意味が変わります。
  • 評価クラス

各項目がそれぞれ使用されるか使用されないか、どう使用されるかは、内部処理キーに依存します。

自動勘定設定処理は内部処理キーにより異なります。詳しくは各業務モジュールのトピックをご確認ください。

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関連サマリー


  • FI 0 Votes 1357 閲覧数


    このトピックでは、 債務管理の業務処理概要を取り上げて説明します。

    概要

    債務管理は、会計で総勘定元帳に対する補助元帳の役割を果たしています。

    債務管理の業務プロセスフロー

    日常業務債務計上

    債務計上の登録

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細承認プロセス無1-FB60(請求書入力(enjoy))
    FB65(クレジットメモ入力(enjoy))
    F-43(請求書入力)
    F-41(未転記クレジットメモ入力)-承認プロセス有1未転記伝票起票FV60(未転記請求書入力(enjoy))
    FV65(未転記クレジットメモ入力(enjoy))
    F-63(未転記請求書入力)
    F-66(未転記クレジットメモ入力)-2未転記伝票承認FBV0-

    債務計上の変更

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細転記済の場合1-FB02-未転記の場合1未転記伝票起票FV60(未転記請求書入力(enjoy))
    FBV2(未転記伝票変更)-2未転記伝票承認FBV0-

    債務計上の取消

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細転記済の場合1-FB08(伝票の反対仕訳)-未転記の場合1未転記伝票取消FV60(未転記請求書入力(enjoy))
    FBV0(未転記請求書削除)-

    取消済債務計上再登録

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細転記済の場合1-FBRA(伝票の反対仕訳)-支払処理分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細現金払い1-FB05-振込払い(マニュアル)1-FB05-振込払い(自動)1支払提案パラメータ作成F110-2支払提案実行F110-3支払提案一覧出力F110-4支払処理F110-小切手払い1-FB05-海外送金1-FB05-


  • FI 0 Votes 5254 閲覧数


    伝票転記済No.技術名称名称テキストテーブル説明1BKPF会計伝票ヘッダ--2BKPF会計伝票ヘッダ--3BSEG会計伝票明細--4BSEC会計伝票ワンタイム勘定情報--5BSED会計伝票手形情報--6BSET税データ--7BSAD得意先別決済明細データ--8BSID得意先別未決済明細データ--9BSAK仕入先別決済明細データ--10BSIK仕入先別未決済明細データ--11BSAS総勘定元帳決済明細データ--12BSIM品目別決済明細データ--13BSIS総勘定元帳未決済明細データ--14GLT0総勘定元帳取引金額(月次)データ--15KNC1得意先取引金額(月次)データ--16KNC3得意先特殊仕訳取引金額データ--17LFC1仕入先取引金額(月次)データ--18LFC3仕入先特殊仕訳取引金額データ--19WITH_ITEM会計伝票源泉徴収税データ--未転記No.技術名称名称テキストテーブル説明1VBKPF未転記会計伝票ヘッダ--2VBSEGA未転記会計伝票明細(資産)--3VBSEGD未転記会計伝票明細(得意先)--4VBSEGK未転記会計伝票明細(仕入先)--5VBSEGS未転記会計伝票明細(総勘定)--伝票データ(二次)

    検索や集計のための二次テーブルです、オリジナル伝票データを元にテーブルのデータが転記されます。

    No.技術名称名称テキストテーブル説明1ACCTCRFI/CO 伝票からの圧縮データ - 通貨--2ACCTHDFI/CO 伝票からの圧縮データ - ヘッダ--3ACCTITFI/CO 伝票からの圧縮データ - 明細--4FAGLFLEXT総勘定元帳: 合計--カスタマイジング基本No.技術名称名称テキストテーブル説明1T856取引タイプT856T2TABW資産取引タイプTABWT消費税No.技術名称名称テキストテーブル説明1T005国コードT005S2T007A税キーT007S源泉徴収税No.技術名称名称テキストテーブル説明1T001会社コード--2T001WT会社毎の源泉徴収税タイプ--3T059P源泉徴収税タイプT059U4T059Z源泉徴収税コード (拡張機能)T059ZT5T059FB源泉徴収税計算論理式 (拡張機能)-


  • FI 0 Votes 4668 閲覧数


    このトピックでは、 固定資産管理の業務処理概要を取り上げて説明します。

    概要

    固定資産管理は、会計で総勘定元帳に対する補助元帳の役割を果たしています。

    固定資産管理コンポーネントがSAP ERPシステム全体における位置づけ

    固定資産管理の業務プロセスフロー

    日常業務マスタ管理

    資産ごとに様々な管理情報を登録しておくのが「資産マスタ」です、資産マスタの登録情報には以下のものがあります。

    名称コード所属会社費用負担部門数量所在地取得年月日償却方法耐用年数…

    資産マスタは資産1件ごとに登録するのが通例ですが、付属部品や組み合わせて使用する資産については本体を(親)資産マスタに登録しておき、付属部品は「補助資産マスタ」という(子)マスタに登録して管理することができます。

    以下のような機能が用意されております。

    資産のマスタレコードを登録 
    ⇒ AS01資産のマスタレコードを変更 
    ⇒ AS02資産のマスタレコードを照会 
    ⇒ AS03資産マスタレコードの変更履歴を照会 
    ⇒ AS04資産のマスタレコードをロック 
    ⇒ AS05資産のマスタレコードを削除 
    ⇒ AS06

    以下の表で資産登録の業務プロセスの例を示します。

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細-1資産購入手続きン-システム外処理、手作業2資産登録AS01-3登録後確認AR01-記帳処理

    資産の計上、売却などの取引はすべて資産伝票として記帳されます。

    以下のような汎用的な機能が用意されています。

    資産伝票登録
    ⇒ AB01  資産伝票変更
    ⇒ AB02資産伝票照会
    ⇒ AB03

    上記以外にも他の業務プロセスに資産伝票登録が統合されたり、取引種類ごとに専用のトランザクションが多数存在しています。

    資産計上

    資産計上の前には固定資産マスタの登録が必要です。資産マスタは資産の「箱」に過ぎませんので、資産マスタの登録の時点ではまだ資産は計上されていなく、資産計上には別途何かの伝票入力の処理が必要になります。

    資産計上処理は、基本的にほかの業務プロセスに統合されています。

    購買処理からの資産計上

    資産の購入プロセスも他の資材購入と基本的には同じですが、最大の違いは固定資産マスタの登録 が必要である点です。購買発注前にマスタ登録をしておき、発注時に資産マスタ番号を指定した発注を行います。

    通常は検収がされた時点で資産計上されますが、場合によっては請 求書照合時の資産計上となります。

    建設仮勘定を使わないパターン
    建設仮勘定を使うパターン

    設備投資案件からの資産計上

    設備投資案件でWBSを使って一時的に回収された原価は定期的にまたは完了時に建設仮勘定に決済する必要があります。

    WBSを一括決済
    ⇒CCJ8G WBSを個別決済
    ⇒CJ88WBSの決済状況を確認
    ⇒CJIC

    建設仮勘定から本資産への転記

    建設仮勘定が使用された場合、最終的に資産振替機能を使用して建設仮勘定の金額を本資産に転記する必要があります。

    資産異動

    資産異動には、除却や、売却、投資援助、振り替えなどがあります。

    資産を除却
    ⇒ABAVN資産を売却
    ⇒ABAON投資援助
    ⇒ABIF 別の資産に振替
    ⇒ABUMN

    以下の表で資産異動の業務プロセスの例を示します。

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細除却1資産台帳出力AR01-2対象資産確認-システム外処理、手作業3現物廃棄-システム外処理、手作業4資産除却ABAVN-5除却後確認AR01-売却1資産台帳出力AR01-2対象資産確認-システム外処理、手作業3売却手続き-システム外処理、手作業4資産売却ABAON-5売却後確認AR01-6未収入金登録FV50-7未収入金計上承認FBV0未転記伝票を転記して未収入金計上を確定減損1資産台帳出力AR01-2対象資産確認-システム外処理、手作業3減損手続き-システム外処理、手作業4償却記帳AFAB-5減損後確認AR01-取引の取消1資産台帳出力AR01-2対象資産確認-システム外処理、手作業3取引取消手続き-システム外処理、手作業4取消記帳AB08反対仕訳を転記する5取引取消後確認AR01-休止1資産台帳出力AR01-2対象資産確認-システム外処理、手作業3休止手続き-システム外処理、手作業4資産休止AS02資産変更の時間依存タブで資産休止にチェックを付ける5休止後確認AR01-圧縮(直接減額)1資産台帳出力AR01-2対象資産確認-システム外処理、手作業3補助関連手続き-システム外処理、手作業4圧縮(直接減額)ABIF-5圧縮後確認AR01-月次業務

    固定資産管理の月次業務には、主に減価償却処理があります。

    償却記帳
    ⇒AFAB
    取得済固定資産に対する減価償却を行います。減価償却再計算
    ⇒AFAR
    特定の状況より、個別(或いは複数)の固定資産の計画当期償却額の再計算を行う必要はあります。カスタマイジングで償却キーを変更した場合。一括変更を行い、そしてその変更が償却関連データに影響を与えた場合。償却記帳ログを確認
    ⇒AFBP
    実行した減価償却のログ照会を行います。本転記後は、こちらの画面からスプールの確認をすること可能です

    以下の表で減価償却の業務プロセスの例を示します。

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細-1償却シミュレーションS_ALR_87012936-2償却記帳AFAB-3償却後確認AR01-年次業務

    年度末処理としては、以下のような機能があります

    AJRW 資産会計年度変更
    翌会計年度をオープンします。本処理を行うことで、翌会計年度での固定資産取引の計上が可能となります。AJAB 年度末処理 
    年度末処理を実施することにより、クローズした年度以前の値の転記または変更を行うことができなくなります。OAAQ 年度末処理:取消
    再度年度末処理を実行すると、対象の会社の年度は自動的にクローズ年度に変更されます。

    なお、固定資産税納税関連には、以下のような機能があります。

    資産税レポート出力 
    ⇒ S_ALN_01001767

    以下の表で納税の業務プロセスの例を示します。

    分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細税務1償却資産税レポート出力S_ALN_01001767・償却資産税レポートを出力して、申告書を作成2申告書提出-税務署に申告書を提出3償却資産税登録FV60課税通知書に基づいて償却資産税を登録4債務計上承認FBV0未転記伝票を転記して債務計上を確定その他

    その他には、以下のような機能が用意されております。

    資産の状況を確認 
    ⇒ AW01N 資産エクスプローラ資産管理台帳を照会


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    このトピックでは、拡張実装の観点から見た各会計処理のプロセスを取り上げて説明します。

    会計業務画面入力

    以下、拡張プログラムの呼び出し順番です。

    BTE/Process:1100代入チェック転記伝票を登録

    以下、拡張プログラムの呼び出し順番です。

    代入(明細単位)チェック(明細単位)BTE/Process:1120完了伝票チェックBTE/P&S:1030未転記伝票を登録

    以下、拡張プログラムの呼び出し順番です。

    チェックAC_DOCUMENT BADIBTE/P&S:2218未転記伝票を転記

    以下、拡張プログラムの呼び出し順番です。

    チェック(完了伝票)代入(明細)チェック(明細)BTE/Process:1120チェック(完了伝票)BTE/P&S:1030会計インタフェース入出庫処理

    以下、拡張プログラムの呼び出し順番です。

    代入(明細)AC_DOCUMENT BADIBTE/Process:1120チェック(明細)チェック(完了伝票)


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    概要

    転記済みの会計伝票の明細情報が格納されます。未転記の会計伝票の明細はこのテーブルに格納されます。 BSEGはクラスタテーブルであるため、BKPFと結合検索することができません。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BUKRS会社コード-2○BELNR伝票番号-3○GJAHR会計年度-4○BUZEI明細-5----項目明細

    BSEGテーブルに格納されるデータを分類毎にまとめて説明します。

    システム制御情報

    システム制御に利用される情報は主に以下の項目があります。

    転記キー(BSCHL)
    転記キーにより、勘定明細の勘定タイプと貸借区分が決定されます、それにその他の登録データも確定されます。金額転記ストリング(BUSTW)勘定の基本情報

    勘定の基本情報は以下の項目があります。

    総勘定元帳勘定(HKONT)
    HKONTには本当の総勘定元帳勘定コードが格納されますG/L勘定(SAKNR)
    SAKNRには、取引先(仕入先または得意先)の統制勘定コードが格納されます。 統制勘定ではない明細にはSAKNRが空白になります。
    普通の統制勘定明細には、SAKNRの値がHKONTと同じになります。
    普通の統制勘定明細には、HKONTに特殊の総勘定元帳勘定コード、SAKNRに統制勘定コードがそれぞれ格納されます。勘定タイプ(KOART)
    会計伝票明細の勘定タイプは以下の5種類が存在します。A:資産D:得意先K:仕入先M:品目S:総勘定元帳借方/貸方(SHKZG)
    借方か貸方かを示すフラグです。 H:貸方、S:借方。貸借対照表勘定(XBILK)
    B/S勘定かどうかを示すフラグです。 空白か“X”かが設定されます。損益計算書勘定(GVTYP)
    損益勘定かどうかを示すフラグです。 空白か“Z”かが設定されます。グループ勘定コード(ALTKT)総勘定元帳の取引タイプ(VORGN)金額情報

    会計伝票明細にはいくつかの金額が保持されています。

    国内通貨額(DMBTR)伝票通貨額(WRBTR)総勘定元帳金額(PSWBT)、総勘定元帳通貨(PSWSL)
    総勘定元帳通貨は必ず国内通貨、伝票通貨の何れかに一致します。消費税情報

    消費税情報はすべての勘定タイプの勘定明細にとも設定されることがありますので、勘定タイプ別に説明します。

    仕入先勘定
    買掛金がすべて同一の税率で掛けられている場合、該当税コードは税コード(MWSKZ)に格納されます。
    買掛金に異なる税率が含められている場合、税コード(MWSKZ)に“**”が格納されるとともに、税コード(MWSK1~3)、国内通貨額(DMBT1~③)、伝票通貨額(WRBT1~3)に各税率(三つまで)の税コードと課税対象金額がそれぞれ格納されます。得意先勘定
    仕入先勘定の仕様に参照ください、買掛金を売掛金に書き換えるだけです。資産勘定
    資産金額の増減が関わっている消費税コードは税コード(MWSKZ)に格納されます。品目勘定
    品目在庫金額の増減が関わっている消費税コードは税コード(MWSKZ)に格納されます。総勘定元帳勘定
    消費税勘定の明細には、税コード(MWSKZ)には該当消費税金額の税コードが格納されます。支払情報支払条件ZTERM支払方法ZLSCH支払保留ZLSPR支払基準日ZFBDT源泉徴収税情報

    源泉徴収税は、拡張源泉徴収税が有効化されているかないかによって動作が異なります。

    拡張源泉徴収税が有効化されていない(従来の源泉徴収税方式)
    仕入先勘定、得意先勘定、総勘定元帳(源泉徴収税)の勘定明細には、源泉徴収税コード(QSSKZ)に該当明細が関わる源泉徴収税コードが格納されます。拡張源泉徴収税が有効化されている(拡張源泉徴収税方式)
    仕入先勘定、得意先勘定の勘定明細には、源泉徴収税があった場合、源泉徴収税コード(QSSKZ)に“XX”がはいり、源泉徴収税)の勘定明細には、源泉徴収税コードではなく、源泉徴収税タイプがはいるようです。
    おそらくBSEGはこのケースにうまく対応できていないと考えられます。
    かわりに、仕入先勘定、得意先勘定の源泉徴収税詳細情報はWITH_ITEMから取得可能です。資産勘定の個別情報

    資産勘定明細の場合のみ設定される情報は以下のものがあります。

    資産番号(ANLN1)資産補助番号(ANLN2)資産取引タイプ(ANBWA)資産評価日(BZDAT)品目勘定の個別情報

    品目勘定明細の場合のみ設定される情報は以下のものがあります。

    品目コード(MATNR)プラント(WERKS)基本数量単位での数量(MENGE)基本数量単位(MEINS) 在庫管理の単位入力単位での数量(ERFMG)入力単位(ERFME) 入出庫伝票で指定された入力単位購買発注価格単位での数量(BPMNG)購買発注価格単位(BPRME) 購買発注伝票で指定された購買発注価格単位原価管理区分(VPRSV)評価レベル(BWKEY)評価タイプ(BWTAR)


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    日次会計伝票起票分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細承認プロセス無1-FB01-承認プロセス有1未転記伝票起票FV50-2未転記伝票承認FBV0-月次残高確認分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細-1-FAGLL03(勘定明細照会)-消費税分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細未払分計上1消費税確認S_ALR_87012357-2未払消費税計上FB41-申告納付1支払消費税確認S_ALR_87012357-2支払消費税計上FV60-3支払消費税計上FBV0-年次残高繰越分類プロセスNoプロセス名称トランザクションコード処理詳細-1総勘定元帳残高繰越FAGLGVTR-2未転記伝票起票FV50-3未転記伝票承認FBV0-


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    概要

    会計伝票のヘッダ情報が格納されます、未転記伝票のヘッダ情報もこのテーブルに格納されます。

    項目一覧No.PK技術名称名称説明1○BUKRS会社コード-2○BELNR伝票番号-3○GJAHR会計年度-4 ---項目明細

    BKPFテーブルに格納されるデータを分類毎にまとめて説明します。

    システム制御情報

    システム制御に利用される情報は主に以下の項目があります。

    伝票タイプ(BLART)伝票ステータス(BSTAT)
    特殊機能のある 伝票 が伝票ステータスにより示されています。以下一部の値です。空白:通常の転記済伝票A:消し込み伝票B:消込済明細再登録伝票D:繰返伝票M:モデル伝票V:未転記伝票Z:削除ずみの未転記伝票実行関連情報どの処理で生成されたデータなのか 
    トランザクションコード(TCODE)にこの伝票を生成した処理のトランザクションコードが格納されます。いつ登録されたデータなのか
    会計伝票登録日(CPUDT)と登録時刻(CPUTMに、この伝票が登録された日付と時刻がそれぞれ格納されます。最後に変更されたのがいつなのか
    変更日(AEDAT)に、最後にの伝票が変更された日付が格納されます。
    但し、伝票登録後に一度も変更がなかった場合、この項目が空白になります。
    なお、このテーブルに最終更新日(UPDDT)という項目がありますが、実際には使用されていないようです。起票者と転記者がそれぞれ誰なのか
    会計伝票は直転記のものもあれば、申請者より未転記伝票を起票してから承認者が転記するものもあります。
    そのため、起票者と転記者を判別するには、以下のようにロジックを組む必要があります。伝票ステータスが「V」(未転記)、「Z」(削除済未転記)の場合(未転記伝票)
    起票者= 「ユーザ名」(USNAM)
    転記者= 空白伝票ステータスが「V」(未転記)、「Z」(削除済未転記)以外の場合(転記済伝票)
    起票者= 「未転記者名」(PPNAM) 但し、「未転記者名」(PPNAM)が空白の場合(直転記のケース)なら、「ユーザ名」(USNAM)
    転記者= ユーザ名」(USNAM)フリー入力情報

    フリー入力項目とは標準テーブルに格納されますが、システムに管理されず、ユーザが自由に入力可能な項目のことです。 ユーザ個別要件を実現するためのEXIT実装にもこれらの項目がよく活用されます。

    参照伝票番号(XBLNR) 
    伝票番号が書いておりますが、ECCシステム内の伝票のことではありません。
    通常、取引先から受領した請求書や納品書に記載されている取引先側番号を記入することが多いが、別の用途として自由に利用してもよい項目です。伝票ヘッダ Text(BKTXT)参照キー1(XREF1_HD)参照キー2(XREF2_HD)参照キー3(XREF3_HD)通貨情報

    会計伝票ヘッダには様々な種類の通貨情報が格納されています。

    伝票通貨
    通貨コード(WAERS)、換算レート(KURSF)国内通貨
    国内通貨(HWAER)、換算レートは国内通貨と換算するレートのため、国内通貨の換算レート項目はなし 
    第2国内通貨(HWAE2)、第2国内通貨の換算レート(KURS2) 
    第3国内通貨(HWAE3)、第3国内通貨の換算レート(KURS3)


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    ほとんどの実運用で拡張源泉徴収税機能が利用されるため、このトピックでは拡張源泉徴収税機能を取り上げてそのカスタマイズを説明します。

    IMGツール

    IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税というパスでまとめられています。

    主なカスタマイズ1.有効化

    有効化: 拡張源泉徴収税 IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→会社コード→有効化: 拡張源泉徴収税 拡張源泉徴収税を有効化する設定を行う。

    2.タイプ定義

    定義: 源泉徴収税タイプ (支払転記) IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→計算→源泉徴収税タイプ→定義: 源泉徴収税タイプ (支払転記) 債務支払時に源泉徴収税を自動転記する場合の源泉徴収税タイプを定義する 定義: 源泉徴収税タイプ (請求書転記) IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→計算→源泉徴収税タイプ→定義: 源泉徴収税タイプ (請求書転記) 債務計上時に源泉徴収税を自動転記する場合の源泉徴収税タイプを定義する

    3.会社毎の源泉税タイプ割り当て

    割当: 源泉徴収税タイプ → 会社コード IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→会社コード→割当: 源泉徴収税タイプ → 会社コード 各社要件により、債務計上時計上)、債務支払時計上のいずれかまたは両方を割当てる。

    4.源泉徴収税コード

    定義: 源泉徴収税コード IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→計算→源泉徴収税コードー>定義: 源泉徴収税コード 預かり源泉税額の自動計算根拠となる源泉徴収税コードを定義する。

    5.源泉徴収税キー

    定義: 源泉徴収税キー IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→基本設定→定義: 源泉徴収税キー 源泉徴収税タイプ別源泉税コード別に、源泉徴収税計算式を定義する。

    6.税率設定

    定義: 源泉徴収税論理式 IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→計算→源泉徴収税コードー>定義: 源泉徴収税論理式 源泉徴収税タイプ別源泉税コード別に、源泉徴収税計算式を定義する。

    7.税勘定

    定義: 納付予定源泉徴収税勘定 IMG→財務会計 (新規)→財務会計共通設定 (新)→源泉徴収税→拡張源泉徴収税→転記→源泉徴収税勘定→定義: 納付予定源泉徴収税勘定 預かり源泉税計上時に自動転記される源泉徴収税用の勘定コードを定義する。

    内部処理キー WIT