このトピックでは、DTRのバージョン管理の仕組みを取り上げて説明します。
目的
主に下記の二つあります。
- 変更歴史の記録
バージョン間の変更点を確認したり、ふるいバージョンに戻したりすることができます。 - 統合時の判断
ソースファイルを統合する際に、バージョンを比較して統合できるかを判断できます。
管理レベル
DTRはファイルとワークスペースと二つのレベルでバージョン番号を管理しています。
ファイル
ファイルはそれぞれ個別のRev No.(リビジョン番号)をもっています。
Rev No.は、ワークスペース内で採番されます。1から始まり、ファイルが変更されるたびに一つずつあがっていきます。
ファイルのRev No.はNWDSで確認することができます。
ワークスペース
ワークスペースレベルのバージョン番号は、ISN (Integration Sequence Number、統合順序番号)と呼ばれます。
ワークスペースにチェックインされた変更には、そのワークスペース内で適用される一意なISN番号が割り当てられます。
ワークスペースへの変更は、アクティビティによるものと、伝播(Propagation)によるものがあります。
- アクティビティ
ローカルワークスペースで行った修正 - 伝播
トラックに跨ってインポートされる変更
統合
ワークスペースが統合されるときに、ファイルのバージョンが統合されます。
バージョングラフから、ワークスペースに跨ったファイルのバージョン歴史を確認することができます。
そこで、ワークスペース間でどうな統合が発生したのか、次の統合にコンフリクトも確認できます。