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税計算

税計算表(あるいは「税決定表」)は、FI や MM で消費税を計上する際に、消費税の計算方法や消費税率を決定して消費税額を計算すると同時に、(SD での消費税計上を含めて)消費税を会計転記する際の勘定コードを決定します。

税計算表は、国コードごとに割り当てが行われて、仮受消費税と仮払消費税の両方を一括して制御します。
従って、会社コードや仮払、仮受毎に別々の税計算表を定義することはできません。例えば、FI の会計伝票登録処理では、債権計上、債務計上に関係なく、画面入力した会社コードの国コードから税計算表が決定されます。

SAP 標準では、国コード JP には、日本用の税計算表 TAXJP が用意されていて、TAXJP で日本法人向けの仮払、仮受消費税の税率と消費税勘定が初期設定されています。

税コードは、消費税の種類や税率を管理するパラメーターで、モジュールに関係なく仮受、仮払消費税を会計転記(=会計伝票登録)する際に必要になります。
税コードは、税計算表ごとに定義されています。例えば、SAP 標準の日本用税計算表 TAXJP には以下のような税コードが初期設定されています。

税計算表は、消費税率を決定して消費税額を計算するだけでなく、消費税を計上するための勘定コードを決定する役割も担っています。
なお、勘定コードの決定の仕組みは、FI 会計伝票登録や MM ロジ請求書照合の場合と、SD 請求伝票登録で違いがあります。

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自動仕訳とは、ユーザが手動で仕訳を切ることがなく、システムが伝票の内容から自動的に仕訳データを生成することです。

SAP ERPは、自動仕訳の設定が多いシステムであり、特に販売、購買からは検収処理、入出庫処理、請求処理でカスタマイズされたルールに従って自動仕訳が作成されます。

この自動仕訳の仕組みから、SAP ERPは大福帳システムと呼ばれているわけです。

自動仕訳処理の設定は主にT030標準勘定テーブルで管理されており、その構成要素は以下のものがあります。

  • 内部処理キー
  • 判断基準項目
  • 設定勘定コード

内部処理キー

入出庫処理時の自動仕訳処理は、対象勘定毎に処理を分割することができます、各勘定の転記処理は内部でそれぞれ3桁の内部処理キーにより識別されます。 内部処理キーは、トランザクション/イベントキ-、TEkey、取引キー、勘定キーとも呼ばれることがあります。

内部処理キーは勘定コード設定の基本項目です、内部処理キーを使って、転記明細が生成される勘定が設定されます。 したがって、転記ごとに少なくとも2つの内部処理キー(転記明細ごとに 1 つずつ) が使用されます。

内部処理キーの一覧は、T030A/T030Wテーブルから確認することができます。

処理キー勘定処理詳細説明有
AG1収益 - 代行取引-
AG2販売 - 代行取引-
AG3費用 - 代行取引-
AKO受託品消費による差損益-
AUM在庫転送による差損益-
BO1リベート決済見越し-
BO2リベート決済収益-
BO3引当金差額-
BSD在庫転記-
BSV在庫勘定における変更-
BSX在庫転記
COCその他消耗品の評価-
DEL信用保証-
DIF在庫管理 - 僅少差異-
EIN仕入勘定-
EKG仕入相殺勘定-
FR1運送費消込-
FR2運送費引当-
FR3通関費用消込-
FR4通関費用引当-
FRE仕入運賃勘定-
FRL外注サービス-
FRN外注サービス運送費-
G01G01 < テキストなし >-
G02G02 < テキストなし >-
G04G04 < テキストなし >-
GBB定期記帳の相手勘定入力-
HSC取扱追加手数料の費用/収益-
KBS勘定割当済み購買発注
KDGMM 換算レート差損益-
KDM在庫/購買管理換算レート差損益
KDRMM 換算レート丸め差損益-
KDV下位レベル換算差損益による品目元帳-
KON受託品債務-
KTR購買価格差異相殺入力 (原価対象)-
LKW見越/繰延勘定 (品目元帳)-
PPX事前支払-
PRA償却済 WIP との価格差異-
PRC価格差異 (AVR 価格)-
PRD価格差異
PRG価格差異 (品目元帳、AVR)-
PRK原価対象階層における原価差異-
PRM償却済 WIP との価格差異 (品目)-
PRP製品原価コレクタ価格差異-
PRQ製品原価コレクタ価格差異 相手勘定入力-
PRV下位レベル価格差異による品目元帳-
PRY品目元帳の価格差異-
RAP再評価による費用/収益-
RKALogistics 請求書照合による請求書差額処理-
RUE中立引当金-
TXO振替転記に関するブラジルの税-
UMB再評価による損益-
UMD再評価による損益-
UPFその他運搬費-
VST仮払消費税-
WGBWGB < テキストなし >-
WGI出庫インフレーション再評価-
WGR入庫インフレーション再評価-
WPA価格差異からの WIP (内部活動)-
WPM価格差異からの WIP (品目)-
WRX入庫/請求仮勘定
WRY入庫/請求仮勘定 (品目元帳) (旧)-

内部処理キーによって自動勘定設定を処理するプログラムが変わるというイメージでよいです。

判断基準項目

判断基準項目は以下の三つが用意されています。

  • 評価グループコード
  • 勘定修正キー
    このキーは内部処理キーにより意味が変わります。
  • 評価クラス

各項目がそれぞれ使用されるか使用されないか、どう使用されるかは、内部処理キーに依存します。

自動勘定設定処理は内部処理キーにより異なります。詳しくは各業務モジュールのトピックをご確認ください。

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財務会計の成果物として、企業外部の関係者に提示する財務諸表と、財務諸表を作成する基礎となる会計帳簿から構成されます。

財務諸表(英:Financial Statements)は、企業が利害関係者に対して一定期間の経営成績や財務状態等を明らかにするために複式簿記に基づき作成される書類であり、 一般的には決算書と呼ばれることが多い。 財務諸表は貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、株主資本等計算書等により構成されています。

  • 貸借対照表
    貸借対照表(英:Balance sheet、略:B/S)とは、決算日などのある一定時点において、企業が保有する資産と、負担している負債、そしてその差額としての資本を一覧表示した報告書です。
  • 損益計算書
    損益計算書(英:Income statement、略:P/L)とは、ある一定の会計期間(一ヶ月、一年等)における、企業の本業としての売上高の合計額から、Cost(それに対する原 価)とExpense(事業を行う上で必要な販売費および一般管理費等の経費)を差引いていって、最終的な利益(当期純利益)を計算表示する報告書です。
  • キャッシュフロー計算書
  • 株主資本等計算書

会計帳簿とは、会計上の取引を記載した帳簿でであり、 貸借対照表、損益計算書を作成する基礎となります。

会計帳簿は、主要簿と補助簿に分類され、さらに以下のように分類されます。

  • 主要簿
    企業等の取引を体系的に統括する帳簿
    • 仕訳帳
      日々の仕訳を日付順に記録する帳簿です。
    • 総勘定元帳
      仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記した帳簿です。
  • 補助簿
    補助的な役割をする帳簿
    • 補助記入帳
      取引が発生したら、日付を追いつつ、詳細を記入した帳簿です。
      • 現金出納帳
        『現金』の取引と残高が一覧で分かる帳簿であり、 『現金』が増減する取引があった時に記入します。
      • 当座預金出納帳
        『当座預金』の取引と残高が一覧で分かる帳簿であり、 『当座預金』が増減する取引があった時に記入します
      • 小口現金出納帳
        小口現金の各支払額を支払った内容ごとに分けて記帳し、 小口現金の補給と支払の明細を記録するための帳簿です。
      • 受取手形記入帳
        受取手形を受け取ったときに記入する帳簿です
      • 支払手形記入帳
        手形を振り出したときに記入する帳簿です。
      • 売上帳
        売上取引に関する詳しい内容を取引の発生順に記録していく帳簿です。
      • 仕入帳
        仕入れに関する取引を発生順に記録していく帳簿です。
    • 補助元帳
      特定の勘定についての明細を記録した帳簿です。
      • 売掛金元帳(得意先元帳)
        得意先ごとの『売掛金』の残高が分かる帳簿です。
        総勘定元帳の売掛金勘定からは、売掛金全体の増減は分かりますが、どの得意先に、どれだけ売掛金が残っているかはわかりませんので、そのための補助簿です。
      • 買掛金元帳(仕入先元帳)
        仕入先ごとの『買掛金』の残高が分かる帳簿です。 総勘定元帳の買掛金勘定からは、買掛金全体の増減は分かりますが、どの仕入先に、どれだけ買掛金が残っているかは分かりませんので、そのための補助簿です。
      • 商品有高帳
        商品の在庫がわかる帳簿です。
        商品別に仕入れや売上、返品のたびに、数量や単価、金額(仕入原価)を記入します。

会計帳簿は法律により保存期間が定められています。会社法(会社法第432条)は10年、法人税法は7年です。

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生産資源/治工具

No.技術名称名称テキストテーブル説明
1CRVS_AオブジェクトID→生産資源/治工具--
2CRVS_B生産資源/治工具→オブジェクトID--
3CRFH生産資源/治工具のマスタデータCRTX-

作業区

No.技術名称名称テキストテーブル説明
1CRHD作業区CRTX-
2CRCO作業区を原価センタに割当--
3CRCA作業区能力割当--
4KAKO能力ヘッダ区分KAKT-
No.技術名称名称テキストテーブル説明
1MAPL品目に対するタスクリストの割当--
2PLKOタスクリスト - ヘッダ--
3PLFLタスクリスト - 順序--
4PLASタスクリスト - 作業/活動の選択--
5PLPOタスクリスト - 作業/活動--

製造バージョン

No.技術名称名称テキストテーブル説明
1MKAL製造バージョン--
2CKMLMV013割当テーブル: 製造指図のプロセス--

需要予測プロファイル

No.技術名称名称テキストテーブル説明
1MPRP需要予測プロファイル--

指図

No.技術名称名称テキストテーブル説明
1AUFK指図マスタデータ--
2AFFL作業指図順序--
3AFVV作業の数量/日付/金額--
2AFVU作業のユーザ項目--
2AFFH作業区のための生産資源/治工具の割当データ--
2AFVC指図内作業--

作業指図

No.技術名称名称テキストテーブル説明
1AFKO作業指図の指図ヘッダ-
2AFPO作業指図の指図明細-

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概要

以下の図で請求伝票の各テーブルの関連関係を示します。

詳細

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

ヘッダデータ(VBRK)

  • 販売伝票通貨(WAERK)
    取引の通貨が設定されます。受注伝票からコピーされ、変更不可です。
  • 伝票条件番号(KNUMV)
    この項目と請求書:明細データ(VBRP)の請求明細(POSNR)を使用して、条件データ(KONV)を参照します。
  • 会計への転記ステータス(RFBSK)
    会計へ転記済みの場合には、'C'が設定されます。

明細データ(VBRP)

  • 先行販売管理伝票の伝票カテゴリ(VGTYP)
    先行伝票のタイプ。SAP標準では、C:受注、J:出荷、H:返品、I:無償出荷、K:クレジットメモ依頼、L:デビットメモ依頼などがあります。
  • 参照伝票番号(VGBEL)/参照明細番号(VGPOS)
    参照している先行伝票の伝票番号と伝票明細です。
  • 販売伝票(AUBEL)/販売伝票明細(AUPOS)
    この請求明細に関連付けられている受注伝票の伝票番号と伝票明細です。

条件データ(KONV)

  • 無効条件(KINAK)

条件が有効かどうかを指定します。有効の場合は空白と設定されます。 条件が無効と設定されるのは幾つのケースが存在しますが、主に下記の三つが見られます。

  1. 何かエラーが発生した場合
    この場合、項目の値がX(無効の原因:計算式エラー)と設定されます
  2. 条件マスタから自動提案された後に、ユーザがマニュアルで変更した場合
    この場合、条件マスタから自動提案されたレコードの無効条件項目が’M’(無効の原 因:マニュアル入力)と設定されながら、マニュアルで入力された価格を格納するレコードが新たに作成されます
  3. 価格は仕切単価やXX加算などの複数の条件タイプで構成され、それらを小計する条件タイプが存在する場合
    この場合、仕切り単価やXX加算などの条件タイプのレコードの無効条件項目が’Y’(無効の原因:後続価格)と設定され、小計のレコードだけは無効条件項目の値が空白になります。

よって、仕切り単価などの条件タイプを指定してその価格を取得する際に、無効条件=空白 OR ‘Y’で条件(トランザクションテーブル)を検索する必要な場合があります。

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概要

以下の図で出荷伝票の各テーブルの関連関係を示します。

詳細

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

(編集中)

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概要

以下の図で受注伝票の各テーブルの関連関係を示します。

詳細

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

ヘッダデータ(VBAK)

伝票通貨(WAERK)

取引の通貨を指定します。得意先マスタ:販売データから自動提案されますが、画面から修正可能です。

伝票条件番号(KNUMV)

この項目と販売伝票:明細データ(VBAP)の請求明細(POSNR)を使用して、条件データ(KONV)を参照します。

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概要

以下の図で出荷組織の各テーブルの関連関係を示します。

詳細

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

(編集中)

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概要

以下の図で価格条件マスタの各テーブルの関連関係を示します。

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

(修正中)

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概要

以下の図で品目マスタの各テーブルの関連関係を示します。

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

(編集中)

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概要

以下の図で得意先マスタの各テーブルの関連関係を示します。

詳細

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

KNA1(一般データ)

KTOKD(勘定グループ)

勘定グループは得意先の種類を定義します。勘定グループによって得意先マスタを登録するためのテンプレートが変わりますので、得意先登録時に最初から設定する必要があります。 勘定グループによって以下が確定されます。

  • マスタのデータ項目の表示、非表示の選択、また入力必須、任意のどちらにするか
  • 受注先および出荷先などの得意先マスタの番号範囲
  • 取引先に関する設定や得意先マスタテキストなどその他さまざまな制御

KNVV(販売データ)

AUFSD(得意先価格設定区分)

受注伝票を登録する際に、価格決定表を判断するところ、この項目が使用されます。

価格グループ

価格設定でキー項目として利用できます。

販売/出荷/請求関係項目

受注伝票を登録する際に、自動提案の元データになります。

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概要

以下の図で購買組織の各テーブルの関連関係を示します。

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

販売組織(TVKO)

会社コード(BUKRS)

この項目を利用して、販売組織が所属する会社や会社に割り当てられた販売組織すべてを取得します。 この項目は販売伝票データを財務会計に転記されるときに使用されます。 この項目の値は、カスタマイジング(メニューパス:企業構造→割当→販売管理→会社コードに対する販売組織の割当)により設定されます。

組織単位: 販売組織別製品部門(TVKOS)

得意先マスタに対する参照製品部門(SPAKU)/価格マスタに対する参照製品部門() これら項目を利用して「得意先マスタ:販売データ(KNVV)」または条件マスタを参照します。 この項目の値は、カスタマイジング(メニューパス:販売管理→マスタデータ→製品部門 (共通))により設定されます。

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価格設定の構成要素

販売する商品の価格は条件テクニックの仕組みを利用して設定されます。 価格設定は以下の要素で構成されます。

  • 条件タイプ
    条件タイプは価格の構成要素です。例えば一つの商品は仕切単価、追加料金、割引料金、消費税から最終値段を確定される場合、仕切単価、追加料金、割引料金、消費税をそれぞれ条件タイプとして定義します。
  • 価格決定表
    価格決定表には、価格決定に使用される一連の条件タイプが記載されています。
  • 検索順序
    検索順序は、特定の条件タイプの有効データ(複数の条件テーブルに定義された場合、どの条件テーブルを使うか)の検索に使用される検索方針です。条件タイプごとに検索順序を定義することができます。
  • 条件テーブル
    条件テーブルには商品の判断キー項目毎の価格が条件レコードとして登録されます。

商品は、小売か卸売りかという販売方法や得意先毎に設定しないといけない場合が多いため、その販売方法や得意先は判断キー項目になります。標準テーブルをそのまま利用するか、カスタマイジングにより新しい条件テーブルを作成するか、キー項目の組み合わせ毎に条件テーブルが存在します。 キー項目として下記のようなものがよく使用されます。

  • 販売組織
    販売組織、流通チャンネル、製品部門
  • 得意先
    得意先コード、得意先グループ、得意先価格区分など
  • 品目
    品目コード、品目のロット番号など

価格の自動提案は条件テクニックを使用して、様々なマスタを参照しています。 例を挙げてその自動計算の仕組みを説明します。

例の受注伝票

受注伝票タイプ:ZORA 受注先コード:1100A7007 販売組織:4100 流通チャンネル:10 製品部門:30 品目コード:300340GO  ロットNo:なし

マスタデータ

  • TVAK
  • TVKOS
  • KNVV
  • T683V
  • T683S
  • T685
  • T682I
  • A716
  • A701

計算ロジック

  1. 販売伝票タイプ(TVAK)から指定された伝票タイプ(ZORA)の伝票価格決定区分(A)を取得
  2. 組織単位: 販売組織別製品部門(TVKOS)から販売組織(4100)、製品部門(30)の得意先マスタに対する参照製品部門(11)を取得
  3. 得意先マスタ:販売データ(KNVV)から、受注伝票を登録する際に入力された受注先(1100A70007)、販売組織(4100)、流通チャンネル(10)と(2)で取得した製品部門(11)をキーとして、得意先価格決定区分(1)を取得
  4. 価格決定表: 販売伝票での設定(T683V)から、販売組織(3100)、流通チャンネル(10)、製品部門(30)と(1)で取得した伝票価格決定区分(A)、(3)で取得した得意先価格決定区分(1)をキーとして、価格決定表(ZRV001)を取得
  5. 価格決定表: データ(T683S)から、価格決定表(ZRV001)で商品の価格を確定するための条件タイプ一覧(Z001、Z002)を取得
    ※各条件タイプの価格をそれぞれ取得して商品の最終価格を計算するが、以下はZ001だけを例として取り上げて説明する
  6. 条件: タイプ(T685)から条件タイプ(Z001)の検索順序(Z001)を取得
  7. 条件: 検索順序 (生成書式)( T682I)から、検索順序(Z001)で指定された検索対象条件マスタ及びその順番を取得①A716 ②A701
  8. (7)で取得した順番に従い、最初はA716を検索
  9. A716は該当価格データがなかったため、続いてA701を検索 A701に該当価格データがありましたので、その条件レコードNo(0000028657)を取得
  10. 条件 (ヘッダ)( KONH)、条件 (明細)( KONP)から、条件レコードNo(0000028657)の価格情報を取得、自動提案する

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このトピックでは、SAP販売管理システムの組織構造を取り上げて説明します。

SAP ERPの販売管理モジュールは、営業活動における実組織を反映した組織要素とは別に、価格設定、伝票フローなど販売管理のために仮組織要素を提供します。割り当てにより実組織要素が仮組織要素に関連づけられます。 各組織要素の定義や組織間の割り当てはカスタマイジングにより行います。

1販売管理における仮組織

販売管理における組織は、販売組織、流通チャネル、製品部門という構成要素で表現されます。 これらの組織構成要素を、以下に図示します。(参考元: sap help)

  • 販売組織
    販売組織は法的な意味での販売単位を表します、例えば、XX事業部。各販売組織には 1 つの会社コードが割り当てられます。この会社コードは、販売組織の業務トランザクションを主に財務会計の点から追跡します。
  • 流通チャンネル
    流通チャンネルは販売方法を表すものです、例えば、店舗小売、卸売、通信販売(電話)、通信販売(Internet)など。
  • 製品部門
    品目、製品またはサービスのグループ化方法。製品またはサービスは製品部門1つに対してのみ割り当てられます。
  • 販売エリア
    販売エリアは、販売組織、流通チャネル、製品部門の組み合わせとして定義されます。品目など販売に関わるすべてのデータは販売エリア毎に定義することができます。

営業活動における実組織

営業活動における販売組織は、営業所、販売グループ、営業員という構成要素で表現されます。 以下の図は営業促進と販売の組織例を示しています。(参考元: sap help)

  • 営業所
    営業所を使って、地理的に離れている各販売拠点を定義できます。例えば、シカゴ営業所、東京営業所など。
  • 販売グループ
    営業所の所員は販売グループに分割することができます。

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ステータス一覧

請求書照合伝票のステータスは、大きく分けると以下の三つに分類されます。

  • 仮保存
  • 未転記
  • 転記済
意味オペレーション金額チェック購買履歴生成有無会計伝票生成有無
A未転記MIR7保存ボタン押下有(保留)
B未転記/完了MIR7「完了として保存」ボタン押下有(保留)有(未転記)
C未転記/保留MIR7仮保存ボタン押下
D入力済/保留MIRO仮保存ボタン押下
5転記済MIR7転記ボタン押下有(転記済)
MIRO保存ボタン押下有(転記済)

ステータス遷移

  • 保留
    →OpenFI呼び出し無し
    • C(未転記/保留)
    • D(入力済/保留)
  • 未転記
    • A(未転記)
    • B(未転記/完了)
  • 5(転記済)

ステータス変更履歴の確認

請求伝票の変更は変更文書ヘッダ(CDHDR)と変更文書明細(CDPOS)に記録されるため、そこから、ステータス変更前後の値、変更者、変更日などの情報を確認することができます。

以下は請求伝票ステータスが変更した際に変更文書テーブルに登録されたデータのイメージです

変更文書明細(CDPOS)

テーブル項目データイメージ説明
オブジェクトクラス(OBJECTCLASS)INCOMINGINVOICE固定値
オブジェクトID(OBJECTID)51100002782014
文書番号()30050内部採番
テーブル名(TABNAME)RBKP固定値
テーブルキー(TABKEY)30051100002782014クライアント+請求伝票番号+会計年度
項目名(RBSTAT)RBSTAT固定値
変更区分(CHNGIND)U固定値
新値(VALUE_NEW)D変更後のステータス値
新値(VALUE_NEW)D変更後のステータス値

変更文書ヘッダ(CDHDR)

テーブル項目データイメージ説明
オブジェクトクラス(OBJECTCLASS)INCOMINGINVOICE固定値
オブジェクトID(OBJECTID)51100002782014
文書番号()30050内部採番
更新者(USERNAME)WenF伝票オペレータのログインID
日付(UDATE)2014/08/01伝票オペレーション日付
時刻(UTIME)12:12:22伝票オペレーションの時刻

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MIROにおける自動仕訳処理は伝票明細単位で行います。

伝票明細勘定設定カテゴリ分類金額ストリング判定要素
購買発注参照在庫勘定仕切金額RE01品目の原価管理区分
トランザクション区分
入庫済数量
品目在庫
配送費用RE09
固定資産仕切金額RE11
配送費用RE13
倉庫仕切金額RE21
配送費用RE22
品目タブ--RE07品目の原価管理区分
トランザクション区分
品目在庫
勘定タブ--RE08-

1-1.移動平均原価品目

1-1-1.請求

入力した数量は伝票転記時に請求済数量に計上されます。 入庫基準請求書照合である購買発注の場合、入庫済-請求済の数量分を超えた数値を入力できない。 入庫基準請求書照合でない購買発注の場合、購買数量-請求済の数量分を超えた数値を入力できない。

請求金額の内訳相手勘定
1.未入庫数量分の金額按分WRX入庫/請求仮勘定
2.入庫済数量分の金額按分
 2.1入庫価格分WRX入庫/請求仮勘定
2.2入庫価格差異分
 2.2.1入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定
2.2.2入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定

1-1-2.追加請求

請求金額の内訳相手勘定
1.未入庫数量分の金額按分WRX入庫/請求仮勘定
2.入庫済数量分の金額按分
 2.1.入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定
2.2.入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定

1-1-3.クレジットメモ

1.未入庫数量分の金額按分
 1.1.仮請求請求金額分WRX入庫/請求仮勘定
1.2.請求金額差異分PRD価格差異勘定
2.入庫済数量分の金額按分
 2.1.入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定
2.2.入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定

1-1-4.追加クレジット

請求金額の内訳相手勘定
1.未入庫数量分の金額按分WRX入庫/請求仮勘定
2.入庫済数量分の金額按分
 2.1.入力数量の在庫存在分BSX在庫勘定
2.2.入力数量の在庫不足分PRD価格差異勘定

1-1-5.仕訳例

No.プロセス入力仕訳備考
数量金額借方貸方
1.購買発注6箱60000円---
2.入庫13箱自動BSX30,000円WRX30,000円-
3.請求15箱55,000円WRX52,000円XXX55,000円非入庫基準分:55,000×(5箱-3箱)÷5箱
入庫基準分:30,000円
BSX1,800
PRD1,200

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このトピックでは、請求書照合画面の画面項目を取り上げて説明します。

画面レイアウト

購買発注参照一覧

購買発注参照一覧に入力可能な画面項目としては、主に、金額、数量、税コードなどがあります。

金額

ここで入力される金額は、伝票通貨ベースの請求金額になります。下記のように項目値が自動提案されます。

トランザクション区分入庫区分ERS計算式
請求--数量×発注価格
クレジットメモ--請求済金額×数量÷請求済数量
追加請求--0
追加クレジットメモ--0(?)

数量

ここで入力される数量は、発注単位を単位とする請求数量です。下記のように項目値が自動提案されます。

トランザクション区分入庫区分ERS計算式
請求YES-入庫済数量-請求済数量
NO発注数量-請求済数量
クレジットメモYESYES請求済数量-入庫済数量
(入庫が先にキャンセルされる場合がある)
NO請求済数量-発注済数量(?)
(発注が先にキャンセルされる場合がある)
-NO請求済数量
追加請求--請求済数量
追加クレジットメモ--請求済数量

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このトピックでは、請求書照合伝票(略:IR伝票)が関わる各標準テーブルを取り上げて説明します。 

テーブル一覧

以下の表でテーブル一覧を示します。

No.技術名称名称説明
1RBKP伝票ヘッダ:請求書受領-
2RSEG伝票明細:請求書受領-
3RBMA伝票明細:品目の受領請求書-
4RBCO伝票明細、請求書受領、勘定設定-
5RBTX税: 請求書受領-
6RBWS源泉徴収税データ、請求書受領-

テーブル関連図

以下の図で請求書照合の各テーブルの関連関係を示します。

このセクションでは各テーブルの主要項目を抜粋して順次説明していきます。

RBKPテーブル

IR伝票のヘッダ情報はこのテーブルに格納されます。

項目一覧

No.PK技術名称名称説明
1BELNR請求書伝票番号-
2GJAHR会計年度-
3 BLART伝票タイプ-
4 BLDAT伝票日付-
5 BUDAT転記日付-
6 VGART取引タイプ-
7 XBLNR参照伝票番号-
8 BUKRS会社コード-
9 LIFNR請求元-
10 WAERS通貨コード-
11 RMWWR請求書総額-
12 BEZNK計画外配送費用-
13 WMWST1消費税-
14 MWSKZ1税コード-
15 ZTERM支払条件-
16 XRECH区分: 請求書転記-
17 BKTXT伝票ヘッダ Text-
18 STBLG反対仕訳伝票No-
19 STJAH反対仕訳伝票の会計年度-
20 IVTYP請求書照合カテゴリ-
21 RBSTAT請求書伝票ステータス-
22 KNUMVE伝票条件-
23 ZUONRソートキー-
24 ZLSPR支払保留-
25 ZLSCH支払方法-
26 ZFBDT支払基準日-
27 ・・・--

キー項目

キー項目としては、主に請求書伝票番号、会計年度があります。 伝票番号は会計年度別に自動採番されます。

システム属性

  • BLART(伝票タイプ)
    転記される会計伝票の分類です。ここではおもにREになります。
    MIRO画面→「詳細データ」タブ→「伝票タイプ」で指定することができます。
  • VGART(取引タイプ)
    主に以下のような値が設定されます。
    • RD 請求/追加請求の場合
    • RS クレジットメモ/追加クレジットメモの場合
  • IVTYP(請求書照合)
    このテーブル項目の値からIR伝票の作成方法(ERS/オンライン/未転記から転記など)を確認することができます。
  • XRECH(区分: 請求書転記)
    IR伝票が転記されたらこのテーブル項目に'X'が設定されます。
  • RBSTAT(請求書伝票ステータス)
    IR伝票の現在のステータスを確認できます。詳細は36をご参考ください。

支払情報

  • ZTERM(支払条件)
    仕様か不具合かは不明だが、会計伝票が転記された時点でこのテーブル項目の値がクリアされます。
  • ZLSPR(支払保留)
  • ZLSCH(支払方法)
  • ZFBDT(支払基準日)

関連伝票情報

  • STBLG(反対仕訳伝票No)/STJAH(反対仕訳伝票の会計年度)
    IR伝票がMR8Mで取消された場合、互いに相手の伝票情報をこのテーブル項目に格納されます。

ユーザ入力参考情報

  • XBLNR(参照伝票番号)
    MIRO画面→「基本データ」タブ→「参照伝票」で手入力された値はこの項目に格納されます。
    運用上では仕入先から発行された請求書番号や領収書番号を入力されることがよくあります。
  • BKTXT(伝票ヘッダText)
    MIRO画面→「詳細データ」タブ→「ヘッダテキスト」で手入力された値はこの項目に格納されます。
  • ZUONR(ソートキー) 
    MIRO画面→「詳細データ」タブ→「ソートキー」で手入力された値はこの項目に格納されます。

RSEGテーブル

IR伝票の購買発注参照タブ明細はこのテーブルに格納されます。

項目一覧

No.PK技術名称名称説明
1BELNR請求書伝票番号-
2GJAHR会計年度-
3BUZEI明細-
4 EBELN購買伝票番号-
5 EBELP購買伝票の明細番号-
6 MATNR品目コード-
7 BWKEY評価レベル-
8 BWTAR評価タイプ-
9 BUKRS会社コード-
10 WERKSプラント-
11 WRBTR金額-
12 SHKZG借方/貸方-
13 MWSKZ税コード-
14 MENGE数量-
17 BSTME発注単位-
15 BPMNGOPUでの数量-
16 BPRME発注価格単位-
17 LBKUM前会計期間在庫-
18 MEINS基本単位-
19 PSTYP明細カテゴリ-
20 KNTTP勘定設定 Categ.-
21 BKLAS評価クラス-
22 EREKZ最終請求書-
23 SPGRG発注価格単位-
24 LFBNR参照伝票の伝票番号-
25 LFGJA参照伝票の会計年度-
26 LFPOS参照伝票の明細-
27 ・・・--

RBMAテーブル

IR伝票の品目タブ明細はこのテーブルに格納されます。

項目一覧

No.PK技術名称名称説明
1BELNR請求書伝票番号-
2GJAHR会計年度-
3BUZEI明細-
4 WRBTR金額-
5 SHKZG借方/貸方-
6 MATNR品目コード-
7 BWKEY評価レベル-
8 BWTAR評価タイプ-
9 MENGE数量-
10 MEINS基本単位-
11 MWSKZ税コード-
12 PEINH価格単位-
13 LBKUM在庫数量合計-
14 VRKUM前会計期間在庫-
15 SALK3合計額-
16 VMSAL前期合計額-
17 ・・・--

RBCOテーブル

IR伝票のG/L勘定コードタブ明細はこのテーブルに格納されます。

項目一覧

No.PK技術名称名称説明
1BELNR請求書伝票番号-
2GJAHR会計年度-
3BUZEI明細-
4 EBELN購買伝票番号-
5 EBELP購買伝票の明細番号-
6 MATNR品目コード-
7 BWKEY評価レベル-
8 BWTAR評価タイプ-
9 BUKRS会社コード-
10 WERKSプラント-
11 WRBTR金額-
12 SHKZG借方/貸方-
13 MWSKZ税コード-
14 MENGE数量-
17 BSTME発注単位-
15 BPMNGOPUでの数量-
16 BPRME発注価格単位-
17 LBKUM前会計期間在庫-
18 MEINS基本単位-
19 PSTYP明細カテゴリ-
20 KNTTP勘定設定 Categ.-
21 BKLAS評価クラス-
22 EREKZ最終請求書-
23 SPGRG発注価格単位-
24 LFBNR参照伝票の伝票番号-
25 LFGJA参照伝票の会計年度-
26 LFPOS参照伝票の明細-
27 ・・・--

請求書照合伝票の税明細情報を格納します。MIRO画面では該当情報が以下のように表示されます。

項目一覧

No.PK技術名称名称説明
1BELNR請求書伝票番号-
2GJAHR会計年度-
3MWSKZ税コード-
4BUZEI明細-
5 WMWST消費税額-
6 ・・・--

キー項目

キー項目としては、主に請求書伝票番号、会計年度、税コードがあります。 伝票で税コードが同じ明細が複数存在する場合でも、税コード単位で税額情報を纏めて本テーブルに登録されます。

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概要

テーブル一覧

以下の表でテーブル一覧を示します。

No.技術名称名称説明
1EKKO購買伝票ヘッダ-
2EKPO購買伝票明細-
3EKET分納契約納入日程行-
4EKKN購買伝票勘定設定-
5EKBE購買伝票別の履歴-
6EKBZ購買伝票別の履歴: 配送費用-

テーブル関連図

以下の図で購買発注伝票の各テーブルの関連関係を示します。

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

EKPO

組織関連情報

  • BUKRS会社コード
  • WERKSプラント
  • LGORT保管場所
  • KO_PRCTR利益センタ

請求関連情報

  • REPOS請求書受領
    この明細に請求書受領があるかないかを示す区分です。
  • WEBRE入庫基準請求書
    この明細の請求書受領が入庫を基準にしているかどうかを示す区分です。
  • EREKZ 請求書処理完了区分
    この明細の最終の請求書を仕入先から受領したので、これ以降の請求書がないことを示す区分です。
    このフラグは、購買伝票登録変更(ME21N/ME22N)や請求書照合(MIRO)で設定可能であり、フラグが設定された場合のSAP標準機能は以下のような動きを取ります:
    • 請求書照合(MIRO)で実際の未請求分の請求や追加請求などを行うことが可能です。
    • 購買伝票一覧(ME2N)で実際に未請求分が残っていてもレポートの未請求(数量)と未請求(金額)欄はつねに0の出力となります。

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購買情報 は、購買管理 のための情報を提供します。 購買情報には、仕入先の品目の現在価格など、特定の品目とその品目の仕入先 (供給元) に関するデータが含まれます。

以下の図で購買情報の各テーブルの関連関係を示します。

EIPA購買発注価格履歴: 購買情報

このセクションでは各テーブル項目を抜粋して順次説明していきます。

(編集中)