お宮参りとは
赤ちゃんが誕生して1ヶ月が経つ頃に、神社にてお参りすることを「お宮参り」と呼びます。別名、「初宮参り」「初宮詣」「宮参り」とも言います。お宮参りは、赤ちゃんが無事に誕生したことを報告するとともに、今後の健やかな成長をお祈りすることが目的の行事です。
お宮参りの時期
お宮参りを行う時期は、以下の通りです。
※地域によって異なる場合がございます。
男の子 | 女の子 |
---|---|
生後31日~32日目 | 生後32日~33日目 |
ただし、必ずしも上記の時期に行う必要はありませんので、天候やお子様・ご両親の体調を見て日取りを決めると良いでしょう。一般的にはお子様の1ヶ月健診が終わった後にお宮参りをするのが良いとされています。
お宮参りの服装
赤ちゃんの服装
お宮参りでは、赤ちゃんも正装をするのが一般的です。
男の子 | 女の子 |
---|---|
白羽二重+祝着(黒や紺・竜などの勇ましい柄) | 白羽二重+祝着(赤やピンク・花などの華やかな柄) |
最近では、ベビードレスやカバーオールに祝着を掛ける、またはベビードレスのみでお参りされる方も増えています。
両親の服装
両親の服装は、赤ちゃんに合わせて考えましょう。
| 女性(祖母・母) | 男性(祖父・父) |
---|---|---|
赤ちゃんが正装の場合 | 着物(問着・付け下げ・色無地) | 礼服 |
赤ちゃんがベビードレスの場合 | セレモニースーツ・ワンピース | スーツ(ダークカラー) |
お宮参りのマナー
事前予約が必要
祝詞をあげてもらう場合、神社への事前予約が必要です。遅くとも1週間前までには神社に申し込みをするようにしましょう。
初穂料を用意しておく
祝詞のお礼として、「初穂料」を用意しましょう。神社によっては金額の指定がある場合もありますが、指定がない場合の相場は5000円〜10000円です。
初穂料は、赤白の水引きが付いた熨斗袋に入れ、「初穂料 〇〇(赤ちゃんの姓名)」と記載し当日お渡しします。
写真撮影のプランを決めておく
赤ちゃんにとって初めてのお宮参りですので、写真に残しておきたいという人も多いでしょう。写真撮影にもいくつかのパターンがありますので、事前に決めておくと安心です。
- セルフカメラで撮影する
- 出張撮影を依頼する
- フォトスタジオで撮影する
※出張撮影やフォトスタジオでの撮影は事前予約が必要です。
当日の持ち物リスト
生後1ヶ月頃の赤ちゃんを連れてのお出かけですので、赤ちゃんグッズは必須です。お宮参り当日には以下のものを持ち歩くと安心です。
- 哺乳瓶、粉ミルク、お湯(※ミルクの場合)
- 授乳ケープ(※母乳の場合)
- オムツ、お尻ふき、ごみ袋
- タオル
- 着替え
- おくるみ
- 保険証、母子手帳
- 日傘、扇子(※夏の場合)
- 赤ちゃん用の靴下、帽子、羽織りもの(※冬の場合)
お食い初めとは
お食い初めは、別名「100日祝い」とも呼ばれています。
平安時代から実施されており、「赤ちゃんが一生食べるものに困らないこと」そして「健やかに成長すること」を願う歴史のある伝統行事です。
お食い初めの時期
「100日祝い」とも呼ばれているように、お食い初めは生後100日前後で実施します。ただし、地域によっては生後110日、120日に実施することもあります。
必ずこの日にしなければいけないという決まりはありませんが、一般的には生後100日を過ぎた後の大安吉日に実施することが多いです。
お食い初めに必要なもの
お食い初めの料理
お食い初めの献立は、焼き魚(尾頭付きの鯛)、赤飯、吸い物(蛤)、煮物、香の物(漬物)がスタンダードです。
- 焼き魚
焼き魚は祝い事ですので鯛が定番ですが、尾頭付きのものであれば他のお魚でも構いません。 - お吸い物
お吸い物は、「将来、素敵な伴侶に出会えますように」という意味合いのある縁起物の蛤を入れることが定番ですが、あさりなど他の貝でも良いです。 - 煮物や香の物
煮物や香の物は各家庭により具材は様々ですが、おせち料理に使われるような縁起物の具材を用意するのがおすすめです。
食器、祝い箸
- 食器
お食い初め用の漆器を使います。男の子は朱色の漆器、女の子は外側が黒色、内側が朱色の漆器を使うことが一般的です。しかしながら最近では、離乳食用の食器をお食い初め食器として使う方も増えています。 - 祝い箸
お祝い事で使用される祝い箸も忘れず用意しましょう。
歯固めの石
石のように丈夫な歯が生えてくるように祈りを込めて、固い小石で歯固めの儀式を行います。
歯固めの石は1センチほどの大きさのものを用意します。神社でお借りする、もしくは海や川で拾い、綺麗に洗った上で使用します。
なお、最近では歯固め用の石が販売されていますので、衛生面で気になる方は販売されているものを購入するのも一つです。
お食い初めの手順
養い親を決める
お食い初めで赤ちゃんに食べさせる役目は「養い親」がします。
養い親とは、お食い初めに参加する近親者の中で、最年長の方を指します。赤ちゃんが男の子の場合は男性、女の子の場合は女性が養い親を務めます。
赤ちゃんに食べさせる真似をする
養い親が赤ちゃんに食べさせる真似をします。この時、食べさせる順番は、以下が一般的です。
- 赤飯→吸い物→赤飯→焼き魚
- 赤飯→吸い物→赤飯→煮物
- 赤飯→吸い物→赤飯→香の物
- 赤飯→吸い物→赤飯→歯固めの石
- 赤飯→吸い物→赤飯
お料理は祝い箸で少しだけ掴み、赤ちゃんの口元に持っていきます。歯固めの石は「丈夫な歯が生えますように」と願いを込めながら、祝い箸で歯固めの石を触り、そのまま赤ちゃんの歯茎に祝い箸をあてます。
一連の流れが完了すれば、お食い初めの儀式は終了です。儀式の後は、家族や親族同士で祝膳に盛られた料理を楽しむと良いでしょう。