音楽教育を始める最適な時期は?

世間では幼児教育、早期教育、英才教育などといわれていますが、音楽教育もそういわれている中のひとつです。
最近の音楽教室の広告を見ると、1歳児からのクラスもあるようで、早期教育はますます広がっているようです。
しかし、あまり早くから叩き込んでしまうようなことは、親御さんとしても迷いもあるでしょう。
また、子供の気持ちを考えたら、それが幸せなのかどうか疑問に思うところでしょう。

結論を先に言ってしまえば
音楽教育はいつ始めても良いです。
習い事は、本人がやりたいと思った時が始める
それがいちばんです。

45歳がひとつの適期

とはいえ、4〜5歳くらいの聴く力が発達する時期は大切です。
聞いた音を真似して歌ったり、弾いたりしていくことで音感が育ちます。
ですから、45歳は、音楽教育を始めるのには、いちばん良い時期と言えます。
もちろん個人差はあるので3歳〜6歳くらいといっても良いでしょう。

一度身につけたものは無駄にならない

多くの子供は小学校高学年、あるいは中学生になると音楽系の習い事はやめてしまいます。
それでも幼児期や幼少期に自然に身につけたものは決して無駄にはなりません。
例えば、高校生、大学生、あるいは社会人になってからバンドをやりたくなった時や部活動で吹奏楽を始めようという時には、身につけた音感やテクニックが威力を発揮します。
何も習ったことがないよりは、ある程度の基礎ができているので上達も早く楽しいです。


良い音楽に触れる環境が良いセンスを育てる

教室に通うなどしなくても、良い音楽に触れているだけで音感は自然に身につきます。
聞いた音を真似して歌ったり、リズムに合わせて体を動かすなど、多くの子供に見られる姿です。
体や声帯が未発達なので、正確に歌ったり踊ったりはできませんが、成長すればできるようになります。

その中で、相対音感が身につき、また良い音楽的なセンスを身につけられる可能性があります。
ある程度の知識や技術やセンスが身についていた方が、より音楽を楽しむことができます。
また、いろいろな可能性につながります。

音楽的センスは持って生まれたものもあります。
日本人なら誰でも持っている感覚があることでもわかります。
しかし、環境による影響は大きいです。

これは自転車に乗るのと同じで一生忘れることはありません。
そういう環境は生まれた時からご両親が作ってあげられます。
小さい時から訓練をして絶対音感を身につけたとしても、音楽的センスがなければ活かすことができません。

 

いくつになっても音楽は始められる

ほとんどのプロの音楽家は幼少期から教育を受けて大成しています。
もちろん、そうではない人もたくさんいますが。
しかし、アマチュアとして音楽を楽しみたいというのなら、いくつから始めても良いのです。
それでも、それなりに上達して活躍することは十分可能です。

中高年になって、習い始めても、子供のような目覚ましい成長はないものの、誰でも少しずつ上達していきます。
大人のための音楽教室が盛況なのは、上達していくのが楽しいからでしょう。
現実にはそれほど上手にはならない人もいます。
しかし、自分が楽しみ、人を楽しませることはできます。
そして、音楽は人生を充実させるための、ひとつな大切な要素になり得ます。