音楽を聴いて楽しむためにも、楽器を演奏して楽しむためにもヘッドフォンやイヤフォンを使う機会は多いと思います。
スピーカーから音を出して思いっきり音楽を聴いたり、大きな音でギターを弾いたりも良いですが、日常生活ではやはりヘッドフォンで聴くことの方が多いのではないでしょうか?
ヘッドフォンには色々なタイプがあり、価格も100円ショップで買えるものから数万円、数十万円以上もするものまでピンキリです。
ハイレベルな機器を揃えて音楽を鑑賞するためには、ハイスペックな高級ヘッドフォンが必要かもしれません。
しかし、日常生活のちょっとした時間で音楽を聴いたり、また一人で楽器の練習をするときなどは、高級機種を使用している人は少ないでしょう。
難しいことは抜きにして、気軽な音楽鑑賞や楽器演奏、またDTMなどで音楽制作をしたりするためのスタンダードタイプのヘッドフォンの選び方を考えてみたいと思います。
ここでは、ヘッドフォンをタイプ別に見て、その特徴からどんな用途にふさわしいかを紹介いたします。
開放型(オープンエアー)× 密閉型(クローズド)
開放型
音が外に漏れてしまうタイプです。外からの音も聞くことができます。
音がこもらないので高音をしっかりと聞くことができます。
密閉型
音が外に漏れない、遮音性に優れているのが最大の特徴です。外からの音も遮断されます。
低音がよく効くのが特徴ですが、音がこもった感じになります。
低音を強調して聴きたい場合には密閉型を、高音をしっかりと捉えたければ開放型を選びます。
音が漏れては困る環境で使うのか、漏れても構わないのか、外の音を遮断しても良いのか、いけないのか等、場所によって選択することも大切です。
また、両者の良いところを取り入れたセミオープン型もあります。
有線 × 無線
有線か無線かというのも大事なポイントです。
有線型
ヘッドフォンにケーブルが付いていて音源となる機器と繋げて使います。ヘッドフォン端子が付いていないプレイヤーはほとんどないので、多くの機器で使うことができます。
また、直接音源とケーブルで繋ぐので音質を劣化させずに効くことができるのは大きなメリットです。
楽器の練習に使う時には、ケーブルが短すぎると体を動かすことができなかったり、ヘッドフォンジャックの場所によっては届かなかったりということもあるので、ケーブルの長さは確認する必要があります。
気に入ったヘッドフォンのケーブルが短い場合には延長ケーブルを使います。
無線型
現在市販されている無線型はほとんどブルートゥース通信を使ったものです。したがって、ブルートゥース対応の音源にしか使うことができません。
音源から離れたところで使うところができ、また自由に動きながら聴くことができるのが最大のメリットです。
欠点は、外部からの影響を受けてしまうので音質が劣化する可能性があることと、充電が必要なことです。
オーバーイヤー × オンイヤー × インイヤー
オーバーイヤー
耳全体に覆い被せる形のものです。凹んだところにちょうど耳が入るようになっているので、長時間使用しても耳が痛くなったりしません。
どうしてもサイズが大きくなってしまうので、持ち運びにはあまり向きません。
オンイヤー
耳に乗せるような形で装着するタイプのものです。軽くてコンパクトなものが多く、折りたたみ式のものもあり携帯するのには便利です。
耳を両側から挟むような格好になるので圧迫感が気になったり、長時間使用すると耳が痛くなることがあります。
インイヤー(イヤフォン)
- カナル型耳栓のように耳の穴に入れて使います。
遮音性に優れており、低音が効きます。
慣れないと圧迫感が気になるかもしれません。 - インナーイヤー型耳の穴には入れずに引っ掛けるようにして装着します。
音抜けが良いのが特徴ですが、音が外に漏れやすいので場所を選んで使う必要があります。
まとめ
音質や装着感は個人の好みがあるので、購入する時には実際に装着してみることと、音を聞き比べてみるのが良いです。
ほとんどの店では、サンプルが置いてあり自由に試せるようになっているので、いつも聞いている曲で聞き比べてみましょう。
また、ヘッドフォンそのもののタイプの他に、有線ならケーブルの形や太さ、プラグの種類などもチェックしましょう。
音楽観賞用には好きなジャンル、好みの音質を選べば良いです。
楽器練習や音楽制作には、なるべく音質に偏りがなくクセのないものがお勧めです。