砂糖の種類
- グラニュー糖
上白糖を使用するのは日本のみで、世界で一般的な砂糖はグラニュー糖です。結晶化したショ糖の純度が高いのがグラニュー糖で、さらさらして溶けやすいためコーヒーや紅茶などで使用されます。 - 上白糖
ショ糖が抽出されるまではグラニュー糖と一緒ですが、最終工程で転化糖が混ぜられため、表面に水分が保たれしっとりとした感触になっています。 - きび砂糖
サトウキビから作られ、サトウキビから絞られた砂糖液を煮詰めて作られます。サトウキビの本来の風味が生きていて、ミネラルも多く含まれています。 - 三温糖
サトウキビから作られ、三温糖の色は煮詰める過程の過熱によるものです。栄養成分は上白糖とほとんど違いはありません。はっきりした甘さと独特のコクがあります。 - てんさい糖
砂糖の原材料はサトウキビとてんさい(砂糖大根)です。てんさいには体を温める効果があり、オリゴ糖が多く含まれています。腸内のビフィズス菌の働きを助けます。
砂糖の保存と期間
常温(未開封) | 常温(開封) | 冷蔵(未開封) | 冷蔵(開封) | |
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砂糖 | そのままタッパーや缶に入れて冷暗所に保存。 | 密封できる容器に入れて冷暗所に保存。 | 向かない | 普通の容器では固まってしまうので密封できる容器に入れて保存。 |
ポイント | 長時間の保存が可能。 | いつまでも使えるが、変色する前にできるだけ早めに使用する方がいい。 | 冷蔵庫から出してそのままにしておくと結露がつき湿気の原因になるので注意する。 |
賞味期限がない
品質が安定している砂糖には、賞味期限がありません。食品表示基準において「品質の変化が極めて少ないもの」に指定されているということです。長期保存できる食品ですが、まとめ買いはせずに使い切れる量だけ購入するようにしましょう。
精製度の低い黒糖は、湿気からカビが発生しやすく、風味が変わることもあります。開封後は密封容器に入れ冷蔵庫で保存するのがおすすめです。砂糖は固まりやすいですが、水分が蒸発しただけなので品質には問題ありません。
使ってもいいのか見極めるポイント
全体的に黄色くなる
長期保存していた上白糖がうっすら黄ばんで来た時には、ムラのない変色であれば品質には支障はないので使用しても問題ありません。そのまま密封容器に入れて保管して使いましょう。
砂糖の中に含まれている糖と砂糖の材料であるサトウキビ由来のごくわずかなアミノ酸が長時間の保存の間に反応して黄色っぽく変色する自然反応といわれています。
カチカチに固まっている
長く置いていた砂糖がカチカチに固まってしまうことがあります。これは乾燥が原因で、砂糖の結晶がくっついてしまっただけなので品質に問題はありません。固まった砂糖に水を一滴たらして保存容器のふたに軽く湿らせたキッチンペーパーを挟み込んでおくといった方法があります。
袋の中でとけていたり、外因な原因で部分的に染まっている
水分を吸収して溶けだしたり、砂糖が部分的に染まっていた場合は、正しい保存や管理ができなかったということです。その砂糖は廃棄しましょう。