はじめに
一昔前までは、社会人になったらまずは賃貸で生活し、いずれはローンを組んで持ち家に住むことが理想とされていました。しかし在宅ワークやフリーランスの増加など、働き方が変わってきている現代において、住宅に関する価値観も変わりつつあります。
本記事では、賃貸か持ち家かで迷っている方に向け、検討する際に確認しておきたい項目をお伝えしていきます。
働き方から考える
住まいにおいて一番に確認する条件が「立地」。しかし、働き方によって、どこの立地に住まいを設けるかは変わります。では、持ち家か賃貸、それぞれに適した働き方とは何でしょうか?
持ち家に適した働き方
持ち家に適した働き方の特徴は下記の通りです。
- 転勤の可能性が少ない
- 在宅ワークが主流
- 安定した収入のある職業
持ち家の場合は引っ越しが困難であるため、転勤が少ないことはまず第一条件でしょう。そのうえで、在宅ワークが主流な方であれば、比較的価格の安い郊外に家を構えることもできるため、住宅ローンを押さえられるというメリットもあります。
賃貸に適した働き方
一方で賃貸に適した働き方の特徴は下記の通りです。
- 転勤が多い
- フリーランス
転勤が多い職業の場合は、引っ越しのしやすい賃貸がおすすめです。また、フリーランスは働き方が自由ではありますが、収入が安定しないことも多く、住宅ローンを組むのにリスクがある場合もあります。一定の収入が保障されるまでは、賃貸で生活するほうが良いでしょう。
家族構成から考える
家族構成によっても、持ち家か賃貸かの判断基準が異なります。
持ち家に適した家族構成
持ち家に適した家族構成は下記の通りです。
- 家族構成が今後大きく変わる可能性が少ない
- 兄弟が多い
たとえばすでに結婚していて、子供もいるご家庭の場合、建設時に家の広さや設備を設計しやすいという利点があります。無駄な部屋や設備を設けるリスクが低いため、効率的に住宅設計ができるでしょう。
また、自身が兄弟が多い人であれば、親から土地の相続ができない場合も多く、自分自身で住まいを設ける必要がでてきますので、持ち家を選ぶことも一つです。
賃貸に適した家族構成
賃貸に適した家族構成は下記の通りです。
- 家族構成が今後大きく変わる可能性が高い
- 一人っ子で親が持ち家
今後結婚の予定があったり、両親と同居する予定がある場合は、ひとまず賃貸がおすすめです。家族が増える前提で住宅設計をしてしまうと、余剰な部屋や設備を設けてしまい、結局使わないのにお金だけがかかったという事例も少なくありません。
また、親が持ち家の場合、親から今後土地を譲り受ける可能性があります。いつか親の持ち家に住める可能性があるのであれば、それまでは賃貸で過ごすのが良いでしょう。