レシピ本を見ていると、「輪切り」「乱切り」などの切り方で調理するように記載されていますが、そもそも切り方の基本がわからないという経験は誰しもあるかと思います。しかし切り方がわからないからと言って、適当に切ってはいけません。レシピにはそれぞれの料理に適した切り方が紹介されていますので、切り方を変えてしまうと味や食感が落ちてしまう可能性があります。
野菜の切り方のコツ
柔らかい野菜
柔らかい野菜を切るときは、包丁を手前に引くようにして切るのが基本です。手前に引くことで力を入れずに切ることができ、野菜の繊維を壊さずに済みます。
硬い野菜
硬い野菜を切るときは、包丁を下に押すようにして切るのが基本です。力を入れることで、繊維を断ち切りやすくします。
切り方の基本10選
基本的な切り方を覚えておけば、応用もしやすくなります。ここでは野菜の切り方の基本を10種類紹介します。
輪切り
- 円柱状の野菜を端からワッカ状に切る
料理によって厚みは異なりますが、ポイントは同じ厚さに切り揃えることです。また、輪切りにした後に野菜の角を削いで丸くしておく(面取り)と、煮崩れ防止にもつながります。
半月切り
- 円柱状の野菜を縦半分に切る
- 端から半月状に切る
切り幅は料理に合わせて変えましょう。サラダなど生で食べるときは薄切り、煮物や炒め物として食べるときは厚切りにするのがポイントです。
いちょう切り
- 円柱状の野菜を縦半分に切る
- さらに縦半分に切る
- 端からいちょう形になるように切る
火の通りが均等になるように、厚さは全て揃えて切るようにしましょう。
小口切り
- 細長い棒状の野菜を端からワッカ状に切る
包丁を少し内側に傾け、できるだけ薄く切ることで、まな板から野菜が転がってしまうことを防ぐことができます。
乱切り
- 円柱状の野菜を90度ずつ回転させながら、面部分を斜めに切る
にんじんのように太さが途中で変わる野菜は、太い部分は縦半分に切ってから乱切りをすることで、先端側と上側とでサイズを均等に保つことができます。
短冊切り
- 野菜を長さ5センチ幅に切る
- 端から1cmの厚さで板状に切る
- 縦に幅1~2mmに切る
さっと火を通したい場合は1~2mm幅に、できるだけ野菜の存在感を出したい場合は4~5mm幅に切るのがポイントです。
さいの目切り
- 野菜を長さ5センチ幅に切る
- 端から1cmの厚さで板状に切る
- 縦に1cm幅に切る
- 横にも同様に1cm幅に切る
潰れやすいトマトなどの食材をさいの目切りにする場合は、切れ味の良い包丁を使うことで野菜が潰れてしまうことを防ぎます。
くし形切り
- 球状の野菜を縦半分に切る
- 6~8等分に放射状に切る
平な面を下にしてから放射状に切ると、安定して綺麗に切ることがでいます。料理に合わせて食感をしっかりと残したい場合は、4等分等サイズ等に調整すると良いです。
細切り
- 長さ4~6センチ、幅3ミリ程度に細く切る
キャベツの場合は、葉を丸めてから細切りにすると綺麗に切れます。繊維に沿って切るとシャキシャキとした食感が、繊維に対して垂直に切るとしんなりとした食感が楽しめます。
みじん切り
- 細切りした野菜をさらに端から切る
なるべく全て同じ大きさになるように切ることで、火の通りが良くなり、食感も統一されます。