ピアノに限らず、何か楽器を習おうとした時にまず考えることは、どこに行って習えば良いのかです。
良い講師に巡り会えるか、巡り会えないか、これはその後に大きな影響を及ぼします。
人生の中での音楽の楽しみ方に違いが出ると言っても過言ではありません。
「良い講師」とは、音楽的能力や指導力を持っていることがいちばん大切です。
しかし、それだけではなく生徒と講師の相性、これも大事なポイントになります。
どこで習えるか
- 自宅などで個人で開催しているピアノ教室
- 中小規模の音楽教室
- 大手が運営する音楽教室
この3つが代表的なものです
個人でピアノ教室を開催している人はたくさんいます。
それぞれ個性がありますが、いろいろな人が指導者として活躍しており、実力もピンからキリまでというのが実態です。
音楽大学のピアノ科を卒業していたり、コンクール入賞歴のある人もいます。
音大出身でなくても、民間のグレードを持って指導している人もいます。
または、特に資格を持っていない人もいます。
高学歴や入賞歴、高グレードは必ずしも高い指導力には繋がりませんが、これはひとつの目安になります。
個人や中小規模の音楽教室の場合
- 評判を聞いてみる
個人や中小規模の音楽教室で習う場合には、ご近所や既にそこで習っている生徒の評判を聞いてみることが大切です。
レッスン時間、レッスンの内容、月謝額、月に何回か?(または年間回数)など聞いてみましょう。 - レッスン見学・体験レッスン
レッスン見学や体験レッスンが可能であれば受講してみると良いです。教室の雰囲気や講師の人がらなどをみることができます。
- 発表会の見学
発表会の見学も教室の様子を知る良い機会です。発表会では生徒さんの演奏を聴くことができます。
演奏の上手下手だけではありません。
講師が良い指導をしていれば、マナーなどの点でも気持ちの良い発表会のはずです。
お子さんを習わせる場合には、保護者の雰囲気も知ることができます。発表会では講師の演奏を聴くことができます。
どんな演奏をする講師なのか、聴くことによって伝わってくるものがあるはずです。
発表会は身近な公民館や市民会館のようなホールで開催することが多いです。
ホールの予定表などを見て、見学が可能かどうか問い合わせてみると良いです。
大手音楽教室の場合
大手の音楽教室でも、教室を選ぶために個人や中小の教室と同じように教室に足を運んで見るのが良いです。
大手の音楽教室では講師はみな、それぞれの決められた資格を持っています。
その上でオーディションに合格して指導にあたっています。
指導法の研修を常に受け、研究も行なっています。
多少の地方格差はあるかもしれませんが、指導力や演奏力ではみな一定のレベル以上です。
全国で共通の教材やカリキュラムを使用しているので、引っ越した時の継続がしやすい利点があります。
生徒募集のための体験レッスンなども行われていることが多いので、気軽に参加して教室の雰囲気を確認することができます。
また発表会もオープンになっているので、見学がしやすいです。
状況に応じての見直しも必要
それぞれの教室には長短や特徴があり、どれが学習する人に合うのかは経験してみないとわからない点もあります。
教室に通ってみてから、どうしても講師との相性が悪いということもあります。
そういう時には、また別の教室を探してみるのも悪いことではありません。
また音楽を専門に勉強するために受験を考える場合には、その時点で、受験の指導をしてくれる講師を探したり、紹介してもらう必要があります。