保存のポイント
- 紫外線に当てない
お酒にとって紫外線は大敵です。蛍光灯からも紫外線が出ているので蛍光灯の光も当てないようにしましょう。新聞紙で瓶を包んでもいいです。紙パックのお酒は瓶タイプに比べて紫外線をカットできるため品質の劣化が少ないといわれています。
- 温度調節
日本酒の種類によって違いはありますが、高温は避けましょう。急激な温度変化も酒の品質に変化が生じる原因となります。高温のまま保存し続けると老香(ひねか)という劣化臭が発生します。1年を通して温度が一定の場所での保存が理想的です。
酒について
- 生酒とは
通常2回入れる火入れを全くせずにそのまま容器に詰めた日本酒で、加熱処理が行われていないので通常の日本酒と比べると酒質が変化するスピードが速く購入後できるだけ早めに飲んだ方がよいお酒です。
- 製造年月日
お酒のは賞味期限のかわりに製造年月日が必ず記載されています。食品表示法で免除されているのです。製造年月日は日本酒が製造された年と突きを表示したものでしぼったものではありません。容器に詰めた日のことです。
- 古酒とは
劣化したお酒ではありません。3年、5年、10年以上熟成された「古酒」は味わい深さやまろやかさが人気です。
- 手元のお酒は
種類がわからなければ、ラベルの右上にある「特定名称」の部分の記載を確認すると、純米酒なのか、吟醸酒か本醸造なのかがわかるでしょう。また、純米酒は米と麹のみ、本醸造酒はその他に醸造アルコールがふくまれているので原材料の部分も見るとすぐにわかります。
酒別保存方法と期間
酒 | 常温(保存期間)未開栓 | (ポイント) | 冷蔵(保存期間)未開栓 | (ポイント) |
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生酒 | 向かない | 約8カ月 | 酒質の変化が早いので購入後は早めに飲む。保存するなら冷蔵庫で。温度の低い場所の方がいい。 | |
吟醸酒 | 向かない | 約10ヶ月 | 高温では熟成が進みすぎて香りが損なわれるので冷蔵庫で保存する。 | |
純米酒 | 約1年 | できるだけ日が当たらない温度が低い場所 | 約1年 | 冷蔵庫の保管も可能 |
本醸造酒 | 約1年 | できるだけ日が当たらない温度が低い場所 | 約1年 | 冷蔵庫の保管も可能 |
古酒 | 約1年 | できるだけ日が当たらない温度が低い場所 | 約1年 | 冷蔵庫の保管も可能 |
料理酒 | 約1年 | 開封したら必ず冷蔵庫に保存 | 約1年 約2ヶ月(開栓賞味) | 開封後はどんどん風味が失われていくため早めに消費する。 |
甘酒 | 向いていない | 約1週間(火入れ有) 約3週間(火入れ無) | 米麹甘酒は発酵させているため火が通っていないので冷蔵庫に保存。酒粕甘酒は水と混合で保存期間が米麹より短い。 |