猫の健康管理ですぐできることは、毎日猫のうんちやおしっこを確認することです。猫は自分の不調を隠そうとするので、早く気付けるように、日頃からうんちとおしっこの状態を把握しておくことが必要で、普段との違いを確認するのがポイントです。排泄物で健康チェックをしていきましょう。
猫のうんちの色
一般的な健康な猫のうんちは、このような感じです。
- 1日に1回~3回くらい(食事の回数と同じかプラス1回ほど)
- 形がソーセージみたいな感じ、もしくはコロっとしていて拾っても崩れない硬さがある
- 拾った時に、猫砂があまりつかない
- 適当な水分があり、つやがある
- 匂いはあるが異臭ではない
- うんち以外のものが混ざっていない(未消化の食べ物や異物)
うんちはすぐ処理しないで「硬さ」「色」「臭い」を観察しましょう。違う色のうんちが出る、うんちが出ない、何回もうんちが出る場合は、便秘や下痢、もしくは病気などの何かしらの原因がありますので注意する必要があります。今回は色についてまとめました。
こんなうんちは要注意
赤色
猫が赤色のうんちをする時には、大腸や肛門から出血している可能性があるでしょう。赤いのは血液の色で、肛門に近い場所からの出血による血便です。便秘による硬いうんちが直腸や肛門を傷づけてしまうケースが多いようですが、1週間以上も赤色のうんちが続くようであれば病気の可能性も考えられます。
黒色
猫が黒色のうんちをする時には、動物性タンパク質の取りすぎか、食道や十二指腸、小腸などで出血している可能性があるでしょう。肛門から遠い場所にある消化器前半の出血では消化酵素の働きにより血液が酸化して黒くタール状のうんちが出ます。消化不良によって炎症を起こして出血する場合が多いようです。
白色・灰色
猫が白っぽい色のうんちをする時は、カルシウムや脂肪分の取りすぎか、あるいは脾臓や肝機能低下も考えられるでしょう。特に子猫が出すことがあり、脂肪が充分に分解されていないとうんちの色も白っぽくなることは少なくありません。
緑色
猫が緑色のうんちをした場合、消化不良を起こしている、腸の機能が低下している可能性が考えられます。緑色はうんちに含まれる胆汁が酸化することで現れる色で、腸の機能が低下することで胆汁の色がそのままうんちにでてきてしまうためです。
猫のおしっこの色
猫のおしっこは、トイレで猫砂の下に猫シーツなどを使用している場合は、おしっこが染み込んだシートの色で確認することができます。健康な猫のおしっこの色は、黄色~琥珀色の間ぐらいの色で濁らずに透明です。人間の尿とあまり変わりません。
こんなおしっこは病気のサイン!?
赤色
血尿が出ています。膀胱や腎臓の病気が考えられ、急性腎不全は短時間で重症化するので注意が必要です。
茶色
血尿ではなく「血色素尿」で、アレルギーが原因であることが考えられます。
オレンジ色
肝臓や胆道系の病気の可能性があり、同時に黄疸や食欲不振、嘔吐の症状が見られることがあります。
白濁
泌尿器系の病気が関わっている可能性があるでしょう。
緑色
緑膿菌という緑色の色素を作り出す菌に感染するとおしっこが緑色になります。膀胱炎にかかっている可能性や、飲んでいる薬が影響する場合があります。
無色透明
糖尿病の可能性が考えられます。糖尿病になると大量に水を飲むためおしっこが薄まります。