うさぎの歯とは
うさぎの歯は犬や猫とは異なり、歯が伸び続けることが特長です。常に生えるということで「常生歯」と言います。うさぎは草食動物なので、草などを奥歯ですりつぶして咀嚼するので、その時に一緒に歯もすり減ります。ですから正常なうさぎでは歯が伸びすぎてしまうことはありません。
飼育している中でも、適切な牧草などをあたえていれば、歯がすり減るので伸びすぎるということは少ないでしょう。注意したいのは、柔らかいペレットや野菜ばかりを食べさせていると歯がうまく滑らずに歯が伸びてしまいます。
うさぎの歯の病気
うさぎの歯の病気では、「不正咬合」があります。この病気になると歯が曲がった方向に伸び続けてしまい、まがった歯が邪魔をして食べ物がうまく食べられなくなり、まがった歯が口腔内にささることがあります。
このようになった場合には動物病院で定期的に歯のケアをしなければいけません。一度「不正咬合」になってしまうと元に戻らないことが多いといわれていますので普段の食事の内容に気を付けましょう。牧草を多めに与えてペレットは与え過ぎないことが大切です。
うさぎの歯石について
うさぎにも口の中には億単位の細菌がいます。歯石などがたまると、歯周病に進み、さらに歯周病が進行すると歯肉が膿み、また全身にも細菌が回ることで、そのことが原因でさまざまな箇所で病気が発生します。
うさぎの歯については、歯石のケアをすることや歯石からの病気を発見するためにも、定期的に歯石を取りに病院に行くのがいいでしょう。
歯石で発生した細菌が原因の病気
うさぎの歯に関連する病気の中でも、特に歯周病が原因で膿瘍になるケースが多いといわれています。歯石や歯垢をほおっておくと大きな病気にまで病巣が大きくなってしまうので、うさぎの歯石はほおっておくと歯根まで炎症が進み、膿がたまってくると、うさぎの食欲が著しく落ちてくるため、食べるのが遅い、よだれが多い、顎の汚れが目立つ症状が出てきます。おかしいと気がつくこともあるため、常にうさぎの様子を観察することが大切です。
歯科衛生士のいる病院を探す
どこの動物病院でも、うさぎの歯の治療がしっかりできるとは限りません。特にうさぎの歯の治療ができる歯科衛生士がいる病院、あわせて予防歯科の対応もできる病院を調べておくといいでしょう。歯のケアは歯石をとることと歯周ポケットの洗浄も必要で、汚れの取り残しがあればそこから歯周病に進みます。治療する技術と設備が整っている病院がおすすめです。