牛乳
乳飲料の代表は牛乳ですが、実際に店頭に並んでいるものを見るとたくさんの種類があります。
それぞれには製法や成分に違いがあります。
好みや体調によって適切なものを選ぶために、パッケージに記されている「種類別名称」のそれぞれの特徴について解説します。
種類 | 種類 | 定義 | 特徴 |
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成分無調整牛乳 | 牛乳 | 生乳100% 加熱殺菌したもの 乳脂肪分3.0%以上 無脂乳固形分8.0%以上 | 冬季は乳脂肪分が多く味が濃く、夏季は薄くなる |
特別牛乳 | 特別牛乳搾取処理業の許可を受けた施設で製造 乳脂肪分3.3%以上 無脂乳固形分8.5以上 細菌数30000/ml以下 63〜65℃で30分間低温殺菌 | 味が濃厚でクセがない | |
成分調整牛乳 | 乳脂肪分、ミネラル、濃度など調整されたもの 無脂乳固形分8.0以上 | ||
低脂肪牛乳 | 乳脂肪分0.5〜1.5% | 淡白な味 | |
無脂肪牛乳 | 乳脂肪分0.5%未満 | 低カロリー さっぱりとした味 | |
加工乳 | バター、クリーム、脱脂粉乳などの乳製品や水が添加されている 無脂乳固形分8.0以上 | 添加された成分によって味が異なる | |
乳飲料 | カルシウム、ビタミンなどの栄養成分や、果汁などが添加されたもの 無脂乳固形分3.0%以上 | コーヒー牛乳、フルーツ牛乳など |
*乳脂肪分と無脂乳固形成分:牛乳から水分を取り除いた固形分な脂肪と無脂肪の二種類が含まれます。
ヨーグルト
ヨーグルトは牛乳(羊、山羊、馬その他の動物の乳を使うものもある)を乳酸菌や酵母で発酵させた食品です。店頭には色々な種類のヨーグルトがあり、それぞれの乳酸菌の種類によって期待される効果が異なります。またタンパク質、脂質、炭水化物、カルシウム、ビタミンB2などの栄養素が添加されたものもあり目的によって選ぶ製品も異なります。
乳酸菌の種類ごとに期待される効果を紹介します。
乳酸菌の種類 | 期待される効果 |
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BB536株 | 潰瘍性大腸炎改善 |
BE80株 | 便秘予防・改善 |
BE536株 | 免疫力強化 花粉症予防 |
CP1536株 | 体脂肪減少 |
LB21乳酸菌 | 便秘予防・改善 肌荒れ改善 |
LB81 | 便秘予防・改善 |
L-92乳酸菌 | 花粉症予防 アトピー性皮膚炎改善 |
PA-3 | 血清尿酸値抑制 |
R-1 | 便秘予防・改善 免疫力強化 肌荒れ改善 関節炎予防 |
TUA4408L | 血中コレステロール低下 |
ガゼリ菌SP株 | 便秘予防・改善 免疫力強化 内臓脂肪減少 |
ビフィズス菌SP株 | 便秘予防・改善 免疫力強化 |
シロタ株 | 花粉症予防 |
ビフィズス菌 BB536 | 下痢・便秘 免疫力強化 花粉症予防 |
ビフィズス菌Bifix | 便秘予防・改善 |
クレモリス菌FC株 | 便秘予防・改善 大腸炎改善 免疫力強化 中性脂肪改善 血糖値上昇抑制 アトピー性皮膚炎改善 |
ラブレ菌 | 便秘予防・改善 免疫力強化 |
チーズ
食べる乳製品の代表といえばチーズです。
チーズは大きく分けてナチュラルチーズとプロセスチーズに分類されます。
ナチュラルチーズ
牛乳を乳酸菌、凝乳酵素、熱を加えることでタンパク質を固め乳清を除いて整形し、細菌やカビなどを使い熟成させたものを言います。
日本では一般的ではないものもあり、専門店などに行かなければ入手できないものもありますが、7つのタイプがあります。
タイプ | 特徴 | 代表的なもの |
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フレッシュ | 熟成させていない 水分が多く柔らかい | クリームチーズ、フロマージュブラン、カッテージチーズ、リコッタ、モッツァレラ、マスカルポーネ、フェタ |
白カビ | 表面に白カビを繁殖させて熟成 内側ほど柔らかい 濃厚な風味 | ブリードモー、カマンベール、ブリ、クロミエ、サンタンドレ、シャウルス |
青カビ(ブルーチーズ) | 内部に青カビを繁殖させて熟成 独特な風味と辛味 | ロックフォール、ゴルゴンゾーラ、ブルースティルトン、フルムダンベール、ダナブルー、カンボゾーラ |
ウォッシュ | 表面を塩水やアルコールで洗い、リネンスキンを繁殖させて熟成 独特な香りとコク 表面は粘着性がある | エポワス、マンステール、ポンレベック、ピエダングロワ、タレッジョ、リヴァロ、モンドール |
シェーブル | ヤギの乳から作る ヤギ乳独特の香り | サントモール、クロタンドシャヴィニョル、ヴァランセ、マコネ セル・シュール・セル |
セミハード | 細菌による1〜6ヶ月の熟成 水分38〜45% 表皮はしっかり中はしっとり | ゴーダ、サムソー、ラクレット、サンネクテール、ルプローション テテドモアンヌ |
ハード | 最近による6ヶ月以上の長期熟成 水分38%以下 内部まで硬い | コンテ、ボーフォール、グラナパダーノ、パルミジャーノレジャーノ チェダー、エメンタール、グリエール |
プロセスチーズ
日本ではいちばん馴染みのあるチーズです。ナチュラルチーズを粉砕し、乳化剤を加えて加熱して溶かして、乳化成型加工したものです。
市販されているベビーチーズ、6Pチーズ、スモークチーズ、スライスチーズなどはプロセスチーズです。
バター
バターもパンに塗ったりするほか、調理に使ったり、またお菓子し作りなどにも欠かせない乳製品です。
生乳をクリームと脱脂乳に分類させたうちのクリームの部分をバターと言います。
製法と食塩の有無で3つの種類があります
種類 | 特徴 |
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非発酵有塩バター | 日本では一般的なバター クリームに食塩を添加したもの 保存性に優れている |
非発酵無塩バター(食塩不使用バター) | 食塩が添加されていない 保存性は劣る パン屋おかし作りに使われる |
発酵バター | クリームを乳酸菌で発酵させたもの 独特の風味がある ヨーロッパではこちらが主流 |
そのほかに、果物などのフレーバが加えられたものや、パンに塗りやすいようにポイップされたバターなど、使いやすいように、食べやすいように加工された製品があります。