日常生活の中での子供への「しつけ」はどうされていますか。何気なく行なっている「しつけ」によって、子供への影響に違いがあるといわれています。もともと子供は、楽しいことや好きなことは自分から進んで何でもやりたがります。特に子供にとって遊びは、自発的な活動です。遊びを通して学力基盤力や想像力を学習します。育児にそのようなチャンスを利用して「しつけ」に活かしていきましょう。
しつけとは
しつけとは人間社会の中で最低限の礼儀やマナーを身につけるように教えることです。しつけには主に「共有型しつけ」と「強制的しつけ」の2つのタイプがあります。しつけは、子供の成長には欠かせませんが、語彙力にも影響があるといわれています。語彙力は学力やコミュニケーション能力などに繋がる大事なものです。
語彙力(ごいりょく)とは
語彙である、言葉や単語をどれだけ知っているかどうかの力のことです。単語の知識が豊富な人は語彙力が高いなどといわれます。語彙力検定もあります。
共有型しつけ
子供の主体性を重視して、子供と一緒に楽しい時間を過ごしている。子供が喜びそうな事を考えているのなら共有型です。3つの「H」。褒める、励ます、広げる(視野)を中心に接すると、子供に考える余地を与えることができるようです。
言葉かけや、援助的、共感的なサポートを行なっていますか。子供の反応は敏感なので、子供に合わせて柔軟に調整するといいでしょう。子供が話す以上に難しい言葉を使わないこともポイントです。子供はのびのびすることで、主体的に考え行動することができるため、語彙力が上がります。
強制型しつけ
親の言うことを聞かせる、決まりを作りやかましく言う、何度も細かく言い聞かせる、することができるまで何回も指示するなどは、子供にすれば強制的なしつけになります。禁止や命令、勝ち負けの言葉をかけられている場合は、自尊心が低くなり、常に親の顔色を伺い指示を待ち、行動する癖がついてきます。
自分が話したい事よりも、親が自分に期待する言葉を感じとり、それらを自分の言葉として話すようになります。自分で学んだりする意欲が湧かずに、語彙力はのびません。
なお、実はもうひとつのしつけがあります。
自己犠牲型しつけ
別名、子供負担型ともいわれます。全生活が子供中心に回っている、自分の事を我慢してまで子供に何かしてあげたいと思っているなら、この型に当てはまります。子育てに一生懸命なのはわかりますが、行き過ぎると、子育てが負担になり、不安から無気力となり育児放棄にもなり兼ねません。このようにならないように、たまにはワガママを言うことも必要です。自分の時間を作るといいでしょう。