妊娠中は母体の栄養が赤ちゃんにも移行するため、食生活には今まで以上に気を配る必要があります。妊娠中に積極的に摂取した方が良い食材もあれば、できる限り控えた方が良い食材もあります。
十月十日、お腹の中で赤ちゃんをしっかりと育てるためにも、妊娠中の食生活に気を配ることはママが赤ちゃんのためにできる最初のお仕事です。
つわり中(妊娠初期)の食事
妊娠初期は、多くの母親がつわりに悩まされます。気分が優れず、思うように食事が取れない日が続くかもしれません。
赤ちゃんの栄養が不足していないか心配になるかもしれませんが、大丈夫。母体の栄養が赤ちゃんに届くのは、胎盤が完成する妊娠16週頃からと言われていますので、体調が悪い時は無理に栄養バランスの取れた食事を取ろうとする必要はありません。
妊娠中におすすめの食材
必要な栄養素を食事から補うことは、赤ちゃんの成長のためにも大切なことです。妊娠中におすすめの食材は以下の通りですので、ぜひ、食事の中に摂り入れるようにしましょう。
葉酸
※赤ちゃんの先天性異常のリスクを軽減
- ブロッコリー
- 小松菜
- ほうれん草
- 納豆
- とうもろこし など
鉄分
※母親の貧血予防
- あさり
- レバー
- 切り干し大根
- 豆乳 など
カルシウム
※母親の骨粗しょう症予防
- 牛乳
- ヨーグルト
- 木綿豆腐 など
妊娠中に控えるべき食材
一方で妊娠中に摂取することで、赤ちゃんに悪影響を及ぼす食材もあります。妊娠中に控えるべき食材は以下の通りです。
アルコール
※流産や赤ちゃんの発達遅延、中枢神経障害のリスク
- ビール
- ワイン
- 日本酒 など
生物
※リステリア症や赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症を引き起こすリスク、流産・早産のリスク
- 非加熱のナチュラルチーズ
- 生ハム
- ユッケなどの生肉
- スモークサーモン など
妊娠中に摂取量に気をつけたい食材
一部食材の過剰摂取が妊婦にとってさまざまなリスクを引き起こす場合があります。摂取量に気をつけたほうが良い食材は、以下の通りです。
カフェイン
※過剰摂取による、母親の高血圧や赤ちゃんの成長阻害のリスク
- コーヒー
- エナジードリンク
- 紅茶 など
妊娠中の摂取量の目安は、カフェイン300mg/日(約2カップ分)が理想です。
ビタミンA
※過剰摂取による、赤ちゃんの器官形成異常のリスク
- うなぎ
- レバー など
妊娠中の摂取量の目安は、レバーであれば串焼きを週1本まで、うなぎであればかば焼きを週1回までが理想です。
水銀
※過剰摂取により、中枢神経発達障害のリスク
- クロマグロ
- メカジキ
- キンメダイ など
妊娠中の摂取量の目安は、80g/週が理想です。
ヨウ素
※過剰摂取により、赤ちゃんの甲状腺機能低下のリスク
- わかめ
- 昆布
- めかぶ
妊娠中の摂取量の目安は、昆布であれば出汁汁約150ml、水戻しわかめであれば約12gが理想です。