生まれて間もない0歳児の赤ちゃんは、1年で驚くほどの発達を見せてくれます。成長が著しい分、大人は赤ちゃんの発達に合わせて関わっていく必要があります。0歳児の発達発育を理解し、月齢に応じた関わり方を見つけることは子育てをする上で大切なことです。
才能逓減(ていげん)の法則
脳科学において、「人間の才能を最大限に引き出せるのは0歳の時である」とされています。0歳児の赤ちゃんは、それだけ可能性に満ち溢れています。同時に、0歳児の赤ちゃんとの接し方が、いかに赤ちゃんの今後において大切であるかがわかります。
生後0〜2ヶ月
体・心の発達
- 手足を活発に動かす
- 「あー」「うー」と声を出す
- 人の顔や物を追視する
- 音やおもちゃに嬉しそうに反応する
関わり方のポイント
生後2ヶ月頃の赤ちゃんは、まだまだ視力が未発達です。そのため、できるだけ赤ちゃんに顔を近づけて話しかけてあげることで赤ちゃんもママやパパの顔が見えて安心します。
また、この頃から昼夜の区別を理解させ生活リズムを作っていくことが大切です。日中は日光浴をしたり積極的に遊ばせたりし、一方で夜は部屋を暗く静かにして睡眠に入りやすいように誘導してあげましょう。
生後3〜4ヶ月
体・心の発達
- 笑顔を見せる
- 指しゃぶりをする
- 首が座る
- あやすと声を出して笑う
関わり方のポイント
首座りを促すために、赤ちゃんをうつ伏せにし頭をあげる練習をしましょう。ただし、うつ伏せ時は窒息のリスクがありますので、大人が必ず側で見守ってください。
おもちゃを握ることができますので、色々なおもちゃを用意して遊ばせるのも一つです。ただし、なんでも口に持っていってしまうので、赤ちゃんの誤飲の可能性のあるおもちゃは避けましょう。
生後5〜6ヶ月
体・心の発達
- 寝返りをする
- 少しの間お座りができる
- 大人が食べているものが気になり始める
- 人見知りが始まる
関わり方のポイント
隠したものが出てくる予想ができるようになるので、「いないいないばあ」をして遊ぶと喜んでくれます。
「ダダダ」などの喃語(なんご)のバリエーションも増えてきますので、赤ちゃんが声を出し始めたら、「上手だね」「楽しいね」と声をかけることで、言葉のやりとりの楽しさを教えましょう。
生後7〜8ヶ月
体・心の発達
- お座りが上手になる
- ずりばい・ハイハイを始める
- 好奇心がより旺盛になる
- 相手の表情から感情を読み取ることができる
関わり方のポイント
ずりばいやハイハイを始める子も出てくる時期です。動きが活発になるため、赤ちゃんの行動範囲には危険な物を置かないようにしましょう。
音楽を楽しむようになるので、手遊び歌をすると喜んでくれます。また、食べ物の好き嫌いが出てくることもありますが、無理に食べさせると嫌がってしまいますので、食べる楽しさをまずは教えてあげましょう。
生後9〜10ヶ月
体・心の発達
- 後追いが始まる
- つかまり立ちをする
- 簡単な言葉であれば理解できる
関わり方のポイント
シール剥がしなど手先を使う遊びを取り入れると喜んでくれます。また、赤ちゃんの刺激にもつながるお外遊びも積極的にしましょう。ベビーカーからおろして芝生の上ではいはいをさせるのも良いです。
また、コップ飲みの練習を始めるのもこの時期です。大人がコップを持ち、赤ちゃんのお口に添えそっと傾けていきます。繰り返していくうちに、赤ちゃんは自分でコップを持って飲むことができるようになります。
生後11ヶ月
体・心の発達
- 伝い歩きができる
- 物を指差して言葉を発するなど、簡単なコミュニケーションができる
- 大人の言うことがかなり理解できる
関わり方のポイント
簡単なコミュニケーションが取れるようになります。赤ちゃんからの要求には優しく答えてあげると赤ちゃんの安心感につながります。
絵本にも興味を示し始める子が多くなりますので、簡単な絵本を読み聞かせてあげるのも良いでしょう。