生活の中にある神社
八百万の神がいると言われている日本には、多くの神社があり、実際に8万社を超える数の神社があります。どこの町に行っても土地の氏神様などの神社が必ずあります。人口の少ない地方ではコンビニよりも神社の数の方が多いくらいです。
特別な理由がない限り、日本で生まれ育った人なら近隣の神社のお祭りに参加したり、初参り、七五三などの人生の節目でお参りをしたり、厄除け祈願などに行く人もいます。また正月の初詣にも多くの人が出かけて行きます。このように、神社は日常生活の中で当たり前のように存在する身近な存在です。
しかし、ほんの一部の神道を信仰している人や神社の氏子として活動している人以外は、神社の参拝の仕方を知っている人は少ないでしょう。感謝の気持ちでお参りすることが大切なので、形式は必ずしも大事なことではありません。神社にも種類があるので、全てが同じではありませんが、基本だけでも知っておくと役立つことがあるかもしれません。
参拝の順序
鳥居をくぐる
神社のシンボルとも言えるものが鳥居です。神社の入り口のところに、立派な鳥居がそびえている場合もあれば、小さな鳥居もあります。ここをくぐったら神様の領域であることを示すのが鳥居です。神様の領域に入れていただくので、ここでは一礼をしてからくぐり山道へと入ります。
なお、帰りに鳥居をくぐって人間の世界に出た時も、同じように中に向かって一礼をして立ち去りましょう。
手水で浄める
鳥居をくぐると、手水舎(ちょうずや)があります。ここには身を清めるための浄水が流れてきています。備えられている柄杓を使い水を汲んで、左手、右手の順に浄めます。次に右手に持った柄杓で汲んだ水を左手のひらに移して口をすすぎ、最後にもう一度左手を浄めて、使った柄杓にも水をかけて元の場所に戻します。
口を浄める時には、柄杓を直接口につけないようにしましょう。
参道を歩く
山道の真ん中は神様が通る場所なので、人間は中央以外の脇を歩き、本殿に向かいます。
本殿のお参り
本殿の前まで来たら、神様への感謝の印としてお賽銭を賽銭箱に入れます。真心がこもっていれば金額はいくらでも構いません。
そして拝礼をしますが、一般的な拝礼は二礼・二拍手・一礼です。
- 二礼:お辞儀を丁寧に深々と2回
- 二拍手:両手で胸の前で2回の拍手をパンパンとします。
- 一礼:丁寧なお辞儀を1回
実際には色々な神社があって、異なる参拝方法をとるところもありますが、多くの神社で通用する作法を紹介いたしました。