フィギュアスケートを楽しむ理由の一つに華やかな衣装があります。この衣装には決まったルールがあり、しっかりと縛られているのです。規定に違反すると競技中に転倒したと同じ1.0点の減点です。フィギュアスケートの衣装に関するルールを紹介します。
過度な露出をしてはいけない
過度に肌を露出している場合やベージュの布で覆われていても裸体を連想せるものは品位を損なう衣装としてみなされてしまいます。また男子は「わき毛」が見えてしまうことは厳禁で、例えばノースリーブの場合はムダ毛処理をしなければいけません。女子は背中が広く開いていること、胸元が大きく開いているようなデザインの衣装は減点の対象になりやすくジャッジの判断によります。選手は、ストレッチチュールというベージュの薄い布地の素材を使用するケースが多いです。
女子のシングルとペアの場合はパンツスタイルが可能
アイスダンスでは、女性はスカートを着用する、スリットが3つ以上あってはならないとなっていますが、一部改正されました。女子のシングルとペアの場合はパンツスタイルが可能となりました。アイスダンスでも派手さよりも衣装は控えめで、品位があるものでなければいけません。
よって、派手なものは禁じられており、上半身の半分以上を布で覆うことが義務付けられています。アイスダンスは、フィギュアスケートでは一番歴史が古く格式が高いためルールが厳しいといわれています。
男性は足全体が隠れる長さのズボンを着用しなくてはならない
男性の場合、ズボンを着用しているわけですが、足全体が隠れる長ズボンの着用となっており、半ズボンやタイツの着用は禁止されています。ズボンとタイツの見分け方ですが、足首がポイントであるといわれています。足首がフィットしている衣装はタイツと認定されることもあるでしょう。足首にゆとりがあるものの方が無難です。
小道具をつけることは認めない
小道具などを用いて滑ることや演技に臨むことはあってはならないとなっており、競技において小道具の使用は認められていません。取り外しのできるアクセサリーなどもこれに該当します。
仮面や覆面も使用できず、また衣装の一部であっても電飾は認められていません。ただエキシビションでは、帽子や小道具を用いたプログラムで滑ることはあるので許可がされている場合もあるでしょう。
衣装の一部が氷上に落ちたら減点
衣装の一部の取り外しができることは認められていません。競技中に衣装の一部や髪飾りが氷上に落ちてはいけないとなっています。男女が共通ですが1.0点の減点です。競技中に衣装の羽が落下し、手袋がひっかかり落としてしまうアクシデントもありますが、減点となりました。